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【試金石】令和5年から確実にお寺は変わる!

若松慶隆

若松慶隆

大行列
 『お寺が変わる』と申しましても今回は法事や葬儀の話ではなく、お寺における行事(イベント)事情のお話です。
 また、『変わる』=『良い意味』だけではなく『ネガティブな意味』も大いにあることを前提としてご一読下さい。


お寺をも襲った新型コロナウィルス
行動規制緩和でお寺は元に戻れるのか
再興には揺るぎない信念が必要
私のお寺での取り組み


➀【お寺をも襲った新型コロナウィルス】

 さて、本稿を執筆している今(令和5年4月15日現在)、新型コロナウィルスの感染対策は大幅に緩和され、日本社会は元あった日常をようやく取り戻しつつあります。
 新型コロナの打撃はもちろん寺院にも例外なく及びました。
 仏事の簡素化や人々の繋がりの希薄化が急加速してしまいました。
(詳しくは 2022年10月27日のコラム “【お葬式に見る】人の縁まで破壊する新型コロナウィルス” もご参照下さい。)

 そしてここからが本題、『お寺の行事やイベントはほぼ全滅』に追い込まれました。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の頃はほぼ中止。
それが明けてからも役員限定や人数制限で縮小開催するか、まだ中止を続けるか、という状態でした。

中止看板


②【行動規制緩和でお寺は元に戻れるのか】

 しかし、ここに来てお寺も “規制なし・制限なし” の催しが、ちらほら復活する足音が聞こえるようになりました。
ところが多くのお寺が、希望にも課題にも直面しています。

 なにせ3年ものブランクがありましたので、
例えば、行事をお手伝いして頂く役員さんもやり方を大なり小なり忘れてしまっています。
そして役員さんとて高齢化も進んでいます。
(拙寺でも『行事がない』=『役員さんが集う機会がない』わけでして、この3年のうちに、何方が何方に交代されたか把握しきれないケースも発生…(失礼)…という所からの再出発になります。)
 なので運営の面から見ても相当骨が折れる → 数年はリハビリ期間を要するであろうと予想します。
設営準備
 でもです。
「苦労してでも積極的にお寺の姿を元に戻そう!」という思いを実践に移せる条件が整っているお寺ばかりではありません。
上述のようなダメージで、そのまま『自然消滅』になりそうな伝統行事も耳にします。

 また、イベントを再開したところで、『お寺にお客さんはまた来てくれるのか!?』ということも肝心な心配事です。
 ただでさえ『寺離れ』と言われて久しかったコロナ前。そこに3年の空白期間…。負の要素が満載です。
仮にコロナ前の賑わいを 100 とすると、3年経っての再開時は 50 ぐらいに下がるのか。それとももっと厳しく 10 や 20 ぐらいに減ってしまうのか。
はたまた「3年間も行事に参拝出来なくてウズウズしていた」と言う人が多く居て 120 に増えるのか。
それはフタを開けてみないと正直分かりません。
(が、私は全く楽観視出来ないです。)


あそび


③【再興には揺るぎない信念が必要】

 もし 10 からの再スタートになったとしても、それを嘆くだけでなく現実を直視し、また 100 に戻すための努力、そして 100 以上に興隆させていく信念と情熱は持たなければならないと思っております。
(良くも悪くも)令和5年から確実にお寺は変わります!

お参りお礼ボード
≪本題はここで終わりですが、もう少しお付き合い下さいませ!!≫


④【私のお寺での取り組み】

 ここからは少し宣伝になります。
(ちゃんと明言しているのでステルスマーケティングではない、ということでご了承を…)

私が住職を務める朝日寺では、
その『再出発イベント第一弾』として、
令和5年4月30日(日)に『花まつり』という行事を開催します。
老若男女、誰がお参りしても楽しい行事です。
予約不要・参加無料・途中参加退出可ですので、詳細をご覧になり、ご興味ある方はぜひお越し下さい。
(檀家であるないは一切問いません)

4月30日 朝日寺花まつり開催情報はこちら
歓迎ボード花まつり
※前述の通り、久しぶりの行事には至らぬ点も予想されます。
 私ももちろん、役員さんも決してイベントのプロではありません。
 そういった面も『人間の輪が生む温かみ』『地域の小さなお寺ならではのハプニング』ぐらいに寛大に受け入れて頂ければと存じます。


≪追伸part2…≫
 その花まつり前後には、本堂裏山一面に約500株植えている『ツツジ』が見頃を迎えます。
 こちらもご興味のある方は『2023つつじ開花情報(←クリック)』をご参考の上、お越し下さい。
つつじ修行大師2019
最後まで長い駄文のご精読ありがとうございました。(了)

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若松慶隆
専門家

若松慶隆(住職)

朝日寺

元銀行員という異色の経歴を持つ住職。多様な価値観でそれぞれの家庭事情に真摯に向き合い葬式や法事などを執り行う。寺の歴史や伝統行事などをHPやSNSで情報発信し、檀家外の人も集う開かれた寺を目指す。

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