選択的夫婦別姓の実現で女性が活躍できる日本へ
「無意識の偏見」あるいは「アンコンシャス・バイアス」とも言います。
これは誰もが無意識のうちに持っている偏見、つまり偏った考え方・見方のことです。
日本の女性活躍やダイバーシティが進んでいない理由の1つに、
この無意識の偏見が大いに関係していると言われています。
アンコンシャス・バイアスには、いくつも種類がありますが、
そのうち、女性活躍やダイバーシティ推進を妨げる代表的なものを紹介します。
1. ステレオタイプ
多くの人に浸透している固定観念やイメージ、思い込み、概念のことを言います。
例えば「男性は外で仕事をして、女性は家庭にいるべきだ。」
この考えは、以前の日本では当たり前だったかもしれませんが、
今の時代にこんなことを言っているとバカにされるかもしれません。
それを如実に示しているのが、ACジャパンのこのCMです↓
https://www.youtube.com/watch?v=sE2j2eLaBQ8
このCMを見て、自身のアンコンシャス・バイアスに気づかれた人もいるのではないでしょうか?
これらの偏見は日本古来からの「性別役割認識」によるものです。
時代が変化している今、ご自身のこの偏見も変えていく必要がありますね。
2. 慈悲的差別
自分よりも立場が弱いと思っている人に対し、不要な配慮や気遣いをすることを言います。
例えば、子どもを持っている女性部下に対して、
上司が「〇〇さんはお子さんの世話があって大変だから、ハードな仕事は与えないようにしよう」
と配慮することなどです。
本人にとっては『大きなお世話』なんです。
もちろん、そうして欲しい人もいるかもしれませんが、
小さな子どもを育てているからといって、ハードな仕事ができないわけではありませんし、
むしろ仕事も家庭も育児も頑張りたいと思っている人もいるのです。
今は男性も積極的に家事育児に取り組む時代です。
上司の偏見で決めつけずに、きちんと部下と話し合って決めて欲しいものです。
3. インポスター症候群
これは、能力があるにも関わらず、自分の能力や実績を過小評価してしまうことです。
有能なビジネスウーマンに特に多いと言われています。
仕事が上手くいっても、上司や周りのサポートがよかったからで、
自分の能力が優れているわけではないと思い込み、自分の力を信じることができないのです。
真面目で完璧主義な人に多いとも言われています。
このような無意識の偏見をなくすには、まずは自分の偏見を知ることが必要です。
職場や家族、周囲の人とよく話し合ってみましょう。
そこから女性活躍、ダイバーシティ推進の道は進んでいきます。