あなたの会社は「ゆるブラック」ですか?
『JTC』ってご存知ですか?
Japanese Traditional Companyの略です。
直訳すると、『伝統的な日本企業』の意味ですが、
伝統的な日本企業の悪しき風習や良くない文化、もしくは「ありがちなこと」に対して
揶揄、冷笑、自虐する際に用いられることが多いです。
例えば、
年功序列や本人の希望を全く配慮しない人事異動は、代表的なJTCの文化です。
優秀な人ほど、自分より仕事をしていない年配社員が
自分より遥かに高い給料をもらっていることに不満を感じます。
年功序列の制度の中で悠々と働いている人たちは、
何もしなくても給与が上がっていくので、
本人の成長もないばかりか、社内の生産性や業績も上がりません。
また加点主義ではなく減点主義もJTCの特徴の1つです。
チャレンジした結果失敗したら叩かれるわけですから、
チャレンジや改善なども積極的に行われなくなります。
これらが重なった結果が日本の「失われた30年」をつくってきたのです。
これからの時代、JTCのまま変わらなければ会社の継続はありません。
なぜなら、今後働き手がどんどん減っていく日本社会で、
成長のない、社員を大切にしない会社に人は集まりません。
会社の経営に必要な人手が得られなければ、経営すら存続できなくなるのです。
VUCAの時代と言われる現在。
変化への対応力が企業にも、働く人にも求められています。