空間ペインター芳賀健太20周年展 街と絵④活動初期/デザイン企画会社所属時代3『独立後も続く重要作品』

芳賀健太

芳賀健太

テーマ:壁画制作

大分市中心部の、セントポルタ中央町商店街のエトウビルギャラリーにて、空間ペインター芳賀健太20周年パネル展を開催中です。

本日(5月26日)は、夕方まで会場にずっと在廊予定です。
先日から少しずつ、これまでを振り返る投稿をしています。

今回はその④
活動初期・デザイン企画会社所属時代3

今回は、独立前のデザイン企画会社所属時代に制作した作品と、
独立後に、新たな壁画制作をさせて頂いた壁画を2つご紹介させて頂きます。
どちらも、初期の空間ペインターとしての指針ともなった、とても大事な壁画だと思っています。

まず一つ目は、
大分駅北口右側に末広町というエリアがあり、
そこにあるパッケージ店「KYOWA PACK」さんの壁画です。

空間ペインター20周年_kyowa pack


こちらもかなり初期の壁画でして、2006年制作となります。

空間ペインター20周年_kyowa pack

空間ペインター20周年_kyowa pack


もう気がつけば19年も、このネコちゃんがいることになりますね。
こちらの壁画は、活動初期ということもあり、
デザインに非常に時間がかかりました。


オーナーさんから、昔の雰囲気を一新して、
カフェのようなオシャレなイメージという希望があり、
何度も何度も打ち合わせを重ね、
ようやく辿り着いたのが、
このインパクトのあるアップのネコちゃんでした。


空間ペインター20周年_kyowa pack



一応、このネコには由来があり、
いつもネコがお店に来ては、
外から中を覗いていたというので、
そのエピソードをモチーフとして、
猫が覗いてどんなパッケージにするかを想像するような絵柄にしました。

空間ペインター20周年_kyowa pack

遊び心のある感じを出したかったので、お店の左上には、リアルに歩いている猫を描き足しています。

こちらの完成後、社員さんや地域の方にも好評だったそうで、
昔の建物のイメージのままで、入社した方が、
新しくなったことで働く意識がポジティブに変わったり、とそんなことがあったと、後々に聞かせて頂きました。

独立後に新しい壁画のご依頼



その後、2010年の独立の年に、横の建物が無くなったことで、反対側の壁にも、壁画のご依頼を頂き、
あらたな壁画が完成しました。


空間ペインター20周年_kyowa pack


空間ペインター20周年_kyowa pack

こちらの壁画には、
「たくさんの物がパッケージされたイメージで」という
ご依頼だったので、そのイメージで描き、
最初のネコがお店のシンボルのようになっていたので、
こちらの絵にも登場させて、ご提案させて頂いたところ、
オーナーさんからも
「こっちにも、ネコを描いたら?」という感じで、
隠れネコを描き足したりと、
遊び心溢れる壁画となりました。


空間ペインター20周年_kyowa pack


リニューアル後には、
猫が何匹いるでしょう?というクイズを出し、
景品として、肉球のグミをプレゼントするという
広がりもありました。


空間ペインター20周年_kyowa pack


空間ペインター20周年_kyowa pack

(当時の制作中の写真)

これからも地域に愛されるお店
そして壁画でありますようにと願うばかりです。
お店にも是非行かれてください。



壁画のあるマンション

次にご紹介する壁画は
大分駅南口のすぐ側にある、大分銀行宗麟館の裏にあるマンションになります。
最初は、2006年に制作させて頂きました。

空間ペインター20周年_FGK


〇制作経緯

こちらのマンションは、大分駅の大工事前に建設され、
周辺の都市化が進みマンションが溢れ、緑が少なくなり、無機質な風景になる可能性を懸念したオーナーさんの想いから、壁画のあるマンションが考案され、街の人にも住む人にも喜ばれるイメージで壁面ができ、依頼を受けました。

当初から10年毎に描き変えるイメージで話が進み、
10年後の2017年にも新しく描かせて頂きました。

最初の壁画は、絵本のような物語のある壁画がテーマで、
感謝をテーマにしたもので、ラストの収穫祭のワンシーンをイメージしたものでした。

空間ペインター20周年_FGK


その後、10年後の新たな制作は、
テーマは「桃源郷」でした。

空間ペインター20周年_FGK


空間ペインター20周年_FGK

古き懐かしき風景を通じて、住民に「いってらっしゃい」と「おかえりなさい」を表現。
ずっと希望を届ける桜と虹を沿えました。

空間ペインター20周年_FGK



当初は絵本的な壁画でしたが、現在は絵本制作を本格的にスタートさせているので、
今に繋がるものがここでもあったんだと自分でも発見がありました。


空間ペインター20周年_大分駅南口_壁画制作
(制作中の当時の写真)

どの壁画も僕にとっては重要ではありますが、
今回の2つの壁画は特に、初期の方向性を定めてくれた壁画なので、思い入れが強い作品です。

今でも残り、街のランドマークにもなっています。
大分駅のすぐ側なので、大分市にお越しの際は是非ご覧頂けると嬉しいです。


展示会場には、デザインの原画の絵も展示してます。
空間ペインター20周年_kyowa pack

●今週の在廊予定日
本日26日(月)、28日(水)、31(金)

壁画の相談会も引き続きやっておりますので、
ご興味のある方、検討中の方がいらっしゃいましたらお問い合わせ下さい。
引き続きよろしくお願いします。
詳細
『空間ペインター芳賀健太20周年展 街と絵』
期間:2025年5月13日(火)~6月15日(日)休みは6月2日(月)
10時~18時
(※お店の事情により、変更の場合があります)
場所:エトウビルギャラリー
(大分市中心部、セントポルタ中央町商店街「エトウ南海堂」横)

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芳賀健太
専門家

芳賀健太(画家)

空間ペインター

アーティストとして、絵画に関する幅広い業務を請け負っており、オーダーによる絵画制作・壁画制作等幅広い業務を行っています。

芳賀健太プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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