英語が苦手なT君との挑戦 〜音読指導の記録〜
中学生で英語が苦手な人は、例外なく、英単語を覚えていません。そもそも中学生に限らず、高校生でも社会人でも、外国語学習の肝は、一言でいえば単語力です。
単語が多少わからなくても、前後の文脈から意味を類推する力をつけていくことが大事なので、多少わからない単語が出てきても、いちいち気にせずどんどん読みなさい、という先生もいます。
でも、実際に英字新聞など読んだことがある人は、どうですか。どんどん読んでも、さっぱり意味がわからず、挫折しませんか。そういう場合、僕は楽しくないので挫折します。
語学習得のカギは、単語力だと僕は思います。特に、英語初級者の中学生なら、なおさら語彙力の割合が大きいです。中学で習う英単語は、基本単語、つまり重要単語ばかりなので、それがわからないと、絶望的に英文は読めません。
中学生で、今英語の点数が低いけど、もっと点を上げたいと思っている生徒は、まず単語を覚えることから始めてください。単語を覚えることというのは、地味な作業です。地味で無機質な作業ですが、点を上げたいなら、そういう作業と向き合わなければ、じっとしていても希望は叶いません。
単語の覚え方については、検索すると、いっぱい出てきますので、調べて自分になじみそうな方法をやってみてください。アマゾンで検索すると、本もいっぱいあります。
僕が進める方法は、教科書の徹底した音読です。いちいち、何と読むのかわからない単語があって、すらすら読めない人は、教科書準拠のCDが本屋さんにありますから、それを買って、シャドーイングするといいです。
すらすら読めるようになったら、教科書ガイドで意味を調べます。その後、学校の単語ワークで自己テストしてください。意味やスペルが書けない単語は、ノートに書く練習をします。
ノートに単語を書くときは、発音しながら書いてください。そして、なにも見ずに書いてください。下手な人は、教科書を見ながら、発音もせずにただ義務的機械的に書いています。これでは時間の無駄で、10回書いても、身に付きません。
英語が苦手な中学生は、四の五の言わずに、教科書の音読と単語を覚えることに絞って、英語の勉強に励んでみてください。