お彼岸は、自分の心を見つめる時間 ― 六つの修行「六波羅蜜」

先日、お友達が、私と正雲寺、そして動物たちを描いた、とても温かな画像を作ってくださいました。
そこには、こんな言葉が添えられていました。
「幸せがそっと満ちるお寺さん」
この言葉を目にしたとき、私が正雲寺で大切にしてきた思いを、優しく表していただいたようで、胸が温かくなりました。
幸せは、特別なことの中だけにあるのではなく
幸せとは、どのようなものでしょうか。
何か大きな願いが叶ったとき。
嬉しい出来事があったとき。
もちろん、それも幸せです。
けれど、私は、幸せはもっと身近なところにもあると思っています。
誰かに優しい言葉をかけてもらったとき。
大切な人と、何気ない時間を過ごしているとき。
愛犬や愛猫が、安心した表情でそばにいてくれるとき。
そんな日常の小さな出来事の中にも、幸せは静かに息づいているのではないでしょうか。
人も動物も、みんな幸せに
正雲寺が大切にしている言葉があります。
「人も動物も、みんな幸せに」
人も動物も、同じように尊い命を生きています。
嬉しいこともあれば、悲しいこともある。
安心して過ごせる場所を求め、誰かの温もりを必要とすることもあります。
だからこそ、正雲寺は、人も動物も分け隔てなく、慈しみの心で迎えられるお寺でありたいと願っています。
仏教には「慈悲」という大切な教えがあります。
「慈」は、相手に幸せであってほしいと願う心。
「悲」は、相手の苦しみを取り除きたいと願う心。
難しい修行をしなければ生まれないものではありません。
目の前の誰かを大切に思うこと。
小さな命にも、優しいまなざしを向けること。
その一つ一つが、慈悲の心につながっているのだと思います。
ここに来ると、心がほっとする
正雲寺には、写経会やヨガ、お香の講座など、さまざまなご縁で皆さまがお越しになります。
大切な家族を亡くし、悲しみの中でお参りされる方もいらっしゃいます。
それぞれの思いを抱えて訪れた方が、境内の花を眺めたり、静かに手を合わせたり、誰かと言葉を交わしたりするうちに、少しでも心が和らいでくださったら。
そして、お帰りになるときに、
「来てよかった」
そう思っていただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。
私は、正雲寺を特別な場所にしたいのではありません。
誰もが気負わず訪れることができ、心を休められる場所でありたい。
そう願っています。
幸せが、そっと広がっていきますように
11月1日には、今年も「犬猫健康長寿祈願会」を開催いたします。
大切な家族の健康と長寿を願い、人も動物も共に生きる幸せに感謝する一日です。
こうしたご縁を通して、命を慈しむ心が少しずつ広がっていくことを願っています。
幸せは、誰かから与えられるものばかりではなく、誰かを大切に思う心の中にも生まれるもの。
そして、その温かな心は、また誰かの幸せへとつながっていくのでしょう。
幸せが、そっと広がっていきますように
幸せが、そっと広がっていきますように
この言葉にふさわしいお寺であり続けられるよう、これからも一つ一つのご縁を大切にしてまいりたいと思います。
人も動物も、みんな幸せに。
合掌


