④ 既存木造住宅 性能リノベーション工事
こんにちは e-ハウス・荻野です。
過去、私が携わった住宅のリノベーション工事を5回目からは、具体的に各工程を工事の内容を写真でたどりながら紹介します。
今回は、内部の解体と防湿コンクリートの打設までです。
建物内部の解体まで
着工前の様子は、昭和時代の古い建物であると写真でもわかります。
建物内の残置物を片付けて解体に入ります。機械の使用はできないのですべて人力です。
床、内壁、天井面を解体し、土台、柱、桁、筋交い等構造体をすべて露出させます。この状態を「スケルトン」と言うときもあります。
奥に積み上げている材料は、床フロアの下に敷設する厚さ60㎜のウレタンフォームの断熱ボードです。二山あります。
防湿コンクリート打設
スケルトン化した後は、いよいよ防湿コンクリートの打設です。打設前に、基礎コンクリートの様子や、シロアリの食害の有無などチャックしておきます。
また、スムーズに床下を移動できるように人通口を造り、コンクリートの仕上げ面までの高さを各場所確認し、システムバス等が問題なく設置できるように施工しておきます。
床下のスペースは重要で、工事中度々防蟻処理や電気・給排水の設備工事などで床下での作業もあり、完成後も問題が発生したときに床下からも確認できるようにメンテナンス作業もできるように意識しなければいけません。
コンクリートの打設は、コンクリートミキサー車(生コン車)から人力で一輪車で運ぶ場合もありますが、かなり大変な作業になるのでコンクリートを圧送するポン車で打設しています。
※ たまに、床下が湿気があるので床を解体せずにコンクリートを打設してくださいとの依頼がありますが、床下のスペースは約50㎝なので無理だと断っています。
床下の湿気対策では、換気扇を設置する工事が多いですが、土の上に防水膜を布設する工法もあるので工事店に聞いてみてください。