子どもがいない夫婦の“これから”マネープラン③
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
節約だけでは不安…40代・50代からの“攻めの家計管理”とは? ―収入アップと資産運用を家族単位で考える**
第1回では家計が苦しくなる理由を整理し、
第2回では固定費の見直しで家計をラクにする方法をお伝えしました。
ここまで読んでくださった方の中には、
こんな気持ちが芽生えているかもしれません。
「固定費は見直せそう。でも、それだけで老後は大丈夫?」
「節約だけでは将来が不安…」
そうなんです。
40代・50代の家計は、“守る”だけでなく“攻める”
視点も必要になってきます。
今回は、
無理をしない「収入アップ」と
怖がりすぎない「資産運用」についてお話しします。
1. なぜ40代・50代に“攻めの家計管理”が必要なのか?
検索でもよく見かける
「50代 老後資金 足りない」
「40代 今から 間に合う?」
という言葉。
この不安の正体は、
「貯めるスピード」と「使うスピード」の差です。
・教育費・生活費はまだ高い
・収入は大きく増えない
・老後資金の準備はこれから本格化
この状況では、
節約だけで乗り切ろうとすると、どうしても限界があります。
だからこそ必要なのが、
“家庭全体で収入とお金の増やし方を考える”
という視点です。
2. まず考えたいのは「妻の働き方」
—40代・50代女性の収入は、家計の大きな支えになる
最近とても増えているのが、
「自分の働き方を見直したい」という40代・50代女性からのご相談です。
▼よくある悩み
・扶養内のままでいいのか分からない
・130万円の壁が気になる
・体力的にフルタイムは不安
・今さら働き方を変えても意味ある?
結論から言うと、
月3万〜5万円の収入アップでも、家計には大きな効果があります。
年間にすると36万〜60万円。
これは、節約だけではなかなか生み出せない金額です。
▼40代・50代に多い選択肢
・扶養を少し超えて働く
・週3〜4日のパート
・在宅ワーク・短時間勤務
・子どもが独立後に勤務時間を増やす
「無理をしない範囲で、できるところだけ増やす」
それが、この年代の働き方のコツです。
3. 「収入アップ=フルタイム」ではない
ここで大切なのは、
“頑張りすぎないこと”。
40代・50代は、更年期や体調の変化もあり、
若い頃と同じ働き方ができるとは限りません。
無理をすると、
・体調を崩す
・家庭が回らなくなる
・結果的に続かない
ということになりがちです。
家計管理で一番大切なのは、
「続けられること」。
収入アップも、
“できる範囲で、長く続けられる形”を選びましょう。
4. 貯金だけでは不安な時代。
40代・50代こそ「お金に働いてもらう」
検索キーワードでも多いのが、
「40代 投資 怖い」
「50代 NISA 遅い?」。
でも、実は40代・50代こそ、
少額・長期・分散の投資が向いている世代です。
▼なぜなら…
・老後まで10〜20年以上ある
・教育費のゴールが見え始める
・毎月少額ならリスクが抑えられる
特に、つみたてNISA(新NISA)は、
投資初心者のために作られた制度。
・少額からOK
・長期前提
・税金がかからない
「投資=怖い」というイメージがある方も、
貯金の一部を“置き場所を変える”
くらいの感覚で考えてみてください。
5. 投資で大切なのは「金額」より「考え方」
40代・50代の資産運用で大切なのは、
一気に増やすことではありません。
大切な考え方
・生活費は絶対に使わない
・余裕資金でコツコツ
・上がっても下がっても慌てない
・長く続ける
毎月5,000円でも、1万円でも構いません。
「始めている」という事実が、将来の安心につながります。
6. 今日からできる“小さな攻め”のアクション
最後に、今日からできる行動をまとめます。
□ 今の働き方を紙に書き出してみる
□ 扶養・社会保険のラインを調べてみる
□ NISAの仕組みを“知るだけ”でもOK
□ 家計の中で「増やせそうな余地」を探す
完璧にやる必要はありません。
「考え始めること」が、攻めの家計管理の第一歩です。
今回のテーマついて質問や相談がある方はみらいマネープランニングにご相談ください。 初回無料相談にてサポートいたします。
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