子どもがいない夫婦の“これから”マネープラン①
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
「家賃が家計を圧迫している」
「子どもの学校に近い場所に住みたい」
など、シングルマザーにとって住まいの悩みは尽きません。
生活の土台となる住居や基盤が安定していなければ、家計の見通しも立てにくくなります。
今回は、住まいをどう整え、生活の安心を作るかについて考えていきましょう。
1. シングルマザー家庭に多い住まいの悩み
シングルマザーの生活でよく聞かれるのは次のような声です。
家賃が収入の3〜4割を占めていて貯金ができない
引っ越したいけど初期費用が高すぎる
子どもの学校区を変えにくい
住宅ローンを組むのは不安
つまり、「今の住まいにかかる固定費が重い」と感じるケースがとても多いのです。
一般的に「家賃は手取り収入の25〜30%以内」が理想とされます。
たとえば、手取りが月20万円なら家賃は5〜6万円程度が目安です。
もし現状で35〜40%を超えているなら、生活費の余裕がなくなる危険信号。
引っ越しや住み替えを検討するサインといえます。
2. 公的な住宅支援制度を活用する
シングルマザー家庭が利用できる住宅支援制度もあります。
母子家庭向け住宅(公営住宅)
自治体によっては、母子家庭が優先的に入居できる公営住宅があります。
家賃も収入に応じて低めに設定されているため、生活基盤を安定させやすいメリットがあります。
家賃補助制度
自治体によっては、ひとり親世帯に対して家賃の一部を補助してくれる制度もあります。
地域差が大きいため、住んでいる市区町村に確認してみましょう。
生活保護や住宅扶助
どうしても住居費が重い場合には、生活保護の住宅扶助制度が使えるケースも。
抵抗を感じる方も多いですが、子どもの生活を守るためのセーフティネットです。
3. 賃貸と持ち家、どちらがいい?
「家を買った方が将来的に安心?」と悩む方も多いです。
賃貸のメリット:引っ越しがしやすい、修繕費不要、ライフステージに合わせて住み替え可能
持ち家のメリット:老後の住居費を抑えられる、資産として残せる
ただし、シングルマザーが住宅ローンを組むのはハードルが高い場合もあります。
無理に購入するより、まずは「無理なく払える家賃の住まいを確保」することを優先する方が安心です。
4. 光熱費・通信費も「住まいの固定費」
住まいの出費は家賃だけではありません。
電気・ガス・水道・ネット・スマホといった毎月の支出も合わせて「住まい関連費用」と考えましょう。
電気・ガスはセットプランや新電力で安くなる可能性あり
格安スマホに変えると月数千円の節約になる
不要なサブスクは解約して固定費を軽くする
★ 家賃を下げられなくても、これらの「住居関連費」を見直すだけで毎月5,000円〜1万円の節約につながることもあります
5. 安定した住まいが「心の余裕」に
住まいは単なる支出ではなく、「親子の安心感」を作るものでもあります。
「毎月の家賃が払えるか不安」「急に引っ越さなければならないかも」という状況は、精神的にも大きなストレスです。
だからこそ、少しでも負担の少ない住まいを選び、制度を活用して「安心して暮らせる基盤」を整えることが大切です。
■ まとめ
家賃は手取り収入の25〜30%を目安に
公営住宅や家賃補助制度など、公的支援をチェック
賃貸・持ち家どちらもメリットとリスクを理解して選択
光熱費や通信費も含めた「住居関連費」を定期的に見直す
安定した住まいは、子どもの成長にもプラスに働きます。無理のない範囲で、安心できる生活基盤を整えていきましょう。
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