配偶者とのお金の意識の違いを乗り越えるために⑤
大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
「これから子どもと2人で、ちゃんとやっていけるだろうか…」
離婚や死別、あるいはさまざまな理由でシングルマザーとして歩み始めたとき、
真っ先に心をよぎるのが「お金」の不安ではないでしょうか。
家賃、食費、保育園や学校の費用、そしていずれかかってくる教育費…。
収入は限られているのに、出ていくお金はどんどん増えるように思えてしまう——。
そんな不安を抱えながら、日々がんばっているあなたへ、
少しずつでも“お金の安心”を手にするヒントを、この連載でお届けします。
■ 不安の正体は「見えないこと」
お金の不安は、多くの場合「わからないこと」から生まれます。
・今の収入で本当に足りるのか?
・貯金はこれで大丈夫?
・将来どれくらい教育費が必要なの?
・手当や支援制度は使えてる?
このように、「知らない」「見えない」ことが積み重なると、不安はどんどん大きくなっていきます。
でも、反対に言えば——
「知ること」=「不安を和らげる第一歩」なのです。
家計の状況を把握し、支出を整理し、利用できる制度を調べていくことで、将来への見通しが立ちます。
全部を一気にやろうとしなくても大丈夫。
まずは「現状を知る」ことから始めてみましょう。
■ まずは家計の「現状把握」からスタート
現状を知るためには、まず月々の収入と支出を整理することが大切です。
ノートでもスマホアプリでも構いません。簡単な表を作って、
収入(給与・手当など)
固定支出(家賃、光熱費、通信費、保険など)
変動支出(食費、日用品、教育費など)
をざっくりと書き出してみましょう。
はじめは、「思ったよりお金が出ている…」と落ち込むかもしれません。
でも、それは変えるチャンスが見つかったということ。
無理な節約や我慢ではなく、「何が大事か」を見極めることが、これからの家計管理には必要です。
■ あなたは一人じゃない。頼れる制度・人・情報がある
シングルマザーとしての生活は、確かに負担が大きいこともあります。
精神的にも体力的にも、毎日が目まぐるしいことでしょう。
でも、あなたは一人で全部を抱える必要はありません。
国や自治体には、シングルマザーを支える制度があります。
児童扶養手当や医療費助成、保育料の減免制度、就労支援など、使えるものは意外と多いのです。
また、同じ立場の人とのつながりや、ファイナンシャルプランナーなど専門家に相談することも、心の支えになります。
家族や友人が頼れるなら、遠慮せずに「助けて」と言っていいのです。
■ 小さな一歩が、大きな安心につながる
お金のことは、避けてしまいたくなるテーマかもしれません。でも、逃げずに向き合ってみると、不思議と心が軽くなります。
何もかも完璧にしようとしなくて大丈夫。できるところから少しずつ、一歩ずつでいいのです。
この連載では、次回から具体的なステップを一緒に学んでいきます。
あなたとお子さんの未来が、少しでも明るく安心できるものになるよう、私も全力でお手伝いしていきます。
今回のテーマついて質問や相談がある方はみらいマネープランニングにご相談ください。 初回無料相談にてサポートいたします。
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