FP協会
こんにちは。大分で活動しているファイナンシャルプランナーの三重野徹です。
桜の時期もあっという間に過ぎ、急に暑い日が続きますね。
皆さん体調には留意されてください。
2024年から新NISAがスタートしましたがどのようなメリットがあるのか気になる方も
多いのではないでしょうか?
NISA最大のメリットは、
投資で得た収益にかかる約20%の税金が非課税
になることですね。
旧NISAでの一番の弱点は、
この非課税期間が
一般NISAは5年間
積み立てNISAは20年間と限定されていたことにありました。
非課税期間が限定されていることがデメリットになるのはどうしてでしょうか?
非課税期間が決まっている場合
非課税期間の終了後は、譲渡益や配当金などにかかる税金が通常通りの約20%に戻っ
てしまうため、非課税期間終了の時点で一度保有している株式や投資信託をどうするのか
決めなければならなかったのです。
例えば・・・
旧NISAで株式や投資信託などを購入した後に、
日本やアメリカなどの経済全体が不況に陥ったり、
特定企業の業績が悪化したりしていた場合に
一般NISAの非課税期間の5年の間ずっと損をしている状態だったということがありえます
。
また、積立てNISAの場合は非課税期間が20年と長いので一般NISAよりは金融危機のリスクを回避できますが、
それでも20年が経過して、
いよいよ老後資金として「積み立てNISAの資金を生かしていこう」というタイミングで金融危機が起こり相場全体が絶不調になっている可能性もありえます。
つまり、
5年だろうが20年だろうが非課税期間に期限があって、保有株式などの損益をその段階で確定しなければはならない時期があらかじめ決められていること自体が利用者にとっての大きなリスクでありデメリットだったのです。
新NISAでは
この大きなデメリットが解消され非課税期間が無期限
になりました。
旧NISAでは長期投資と言いながら20年間の積み立てでしたが、
新NISAでは口座で作った資金は、恒久的に非課税で保有できるため
より長期的な視点でライフステージや資金ニーズを見ながら資産管理ができるようになる
でしょう。
新NISAで便利になった点はそれだけではありません。
旧NISAでは
自分で投資先を自由に選べる「一般NISA」
と投資信託に積み立て投資ができる「積み立てNISA」
このうちのどちらか一方しか利用することができませんでした。
また1度どちらかを選択すると同じ年内には切り替えることができず、
翌年からの切り替えにも手続きが必要な点が不便でした。
新NISAでは、これらが「成長投資枠」「積み立て投資枠」
と名称を変え両方を併用できるようになりました。
さらに、
「成長投資枠が240万円」、
「積立て投資枠が120万円」
にまで年間投資枠が拡大されたこと
非課税保有限度額については売却後にも枠の復活が可能になることも大きなメリットです。
これらの話をまとめましょう
新NISAでは主に
・非課税期間の無期限化
・2つの投資枠の併用可能化
・非課税保有限度額の拡大
・売却時の非課税枠復活
などの制度改正がありました。
「長期」「分散」「積み立て」という資産形成の基本を
守って新NISAをうまく活用すれば老後資金の心配などもある程度は解消しやすい世の中になるのではないでしょうか?
老後資金の形成に資産運用を活用するのがセオリーになる世の中がやってくるかもしれませんね
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