美容や筋トレは続けるのに、身体のケアは痛くなってから?

投稿をご覧頂きありがとうございます。大分駅前整体院の河野です。今回は「圧迫骨折が治ったのに腰が痛いのはなぜ?歩行・運動・整体の注意点」という内容になります。
「以前、腰の圧迫骨折をして病院で治療を受けた」
「骨折は治っていると言われたのに、今でも腰が痛くなる」
「特に歩いていると腰が痛くなり、途中で休みたくなる」
このようなお悩みはありませんか?
椎体圧迫骨折は、背骨を構成する椎体がつぶれるように骨折するもので、骨粗鬆症のある高齢者に多く見られます。転倒や尻もちをきっかけに起こることもあれば、日常生活の中で大きな衝撃がなくても生じる場合があります。
骨折後は医療機関で治療を受け、時間の経過とともに痛みが落ち着いていく方が多い一方で、骨折が治った後も腰痛が続いたり、以前より長時間歩くことが難しくなったりする方もいらっしゃいます。
そうなると、「骨折した背骨がまだ悪いのだろうか」「運動すると再び骨折するのではないか」「整体を受けても大丈夫なのか」と、不安を感じることもあるでしょう。
しかし、骨折した骨が癒合することと、骨折前と同じように身体を動かせるようになることは、必ずしも同じではありません。
圧迫骨折後には、背骨の形状や姿勢、筋肉の働き、日常生活での活動量などが変化する場合があります。また、現在の腰痛がすべて過去の圧迫骨折によるものとは限らず、新しい骨折や別の疾患が関係している可能性にも注意が必要です。
当院では、圧迫骨折後の腰痛について考える際、過去の骨折歴だけで判断するのではなく、医療機関で確認された骨折の状態を踏まえ、現在の身体の動きや生活の変化にも目を向けることが大切だと考えています。
今回は、圧迫骨折が治った後も腰痛が続く理由や、歩くと痛くなる背景、運動や整体を考える際の注意点についてお伝えします。
目次
1.圧迫骨折が治ったのに腰痛が続くのはなぜ?
骨折の治癒と身体の回復は同じではない
圧迫骨折を経験した方の中には、病院で「骨折は治っています」と説明されたにもかかわらず、腰痛が残っている方がいらっしゃいます。
骨折が治っているのになぜ痛いのか、不思議に感じるかもしれません。しかし、骨折した部分が癒合しても、背骨の形状や周囲の筋肉、身体の動きまで骨折前と同じ状態に戻るとは限りません。
椎体圧迫骨折では、骨折によってつぶれた椎体が、その形のまま癒合する場合があります。骨折した部分が安定していても、背骨の形状が変わることで、姿勢を維持する筋肉や周囲の関節にかかる負担が以前とは異なることがあるのです。
例えば、骨折前は長時間立っていても問題なかった方が、骨折後には台所で料理をしていると腰が疲れやすくなったり、買い物中に腰痛を感じたりすることがあります。
これは、骨折した椎体そのものの痛みとは別に、骨折後に残った身体の変化が、日常生活での腰への負担に関係している可能性があるということです。
腰痛が続く理由は一つではない
ただし、圧迫骨折後の腰痛を、背骨の変形や筋肉の問題だけで説明することはできません。
骨折部が十分に癒合していない場合や、骨折した部分に不安定性が残っている場合にも、痛みが続くことがあります。また、骨折後の活動量低下によって筋力や持久力が変化していることも考えられます。
さらに、圧迫骨折を経験した方では、加齢に伴う脊椎の変化や、別の腰痛の原因が重なっている場合もあります。
大切なのは、骨折が治ったと言われたから筋肉が原因だと決めつけないことです。
腰痛が続いている場合には、まず骨折の状態や新たな問題がないかを確認し、そのうえで現在の身体機能や日常生活での負担を考える必要があります。
2.圧迫骨折後に残る背骨の変形と身体への影響
背骨の形が変わると姿勢にも影響する
椎体圧迫骨折では、背骨の前方部分がつぶれるように変形することがあります。
この変形が残ると、背骨全体の丸みが強くなったり、以前より身体が前かがみになったりする場合があります。特に複数の椎体で骨折が起こっている方では、身長の低下や背中の丸みが目立つこともあります。
背骨は、身体を支える柱のような役割を持っています。その形状が変化すると、立っているときや歩いているときに、身体のバランスを保つための筋肉の働き方も変わる可能性があります。
例えば、以前より背中が丸くなった方では、身体を起こした姿勢を維持するために、背中や腰の筋肉が働く必要があります。
その結果、長時間立っていると腰が疲れやすくなったり、歩いているうちに腰が重く感じられたりすることがあります。
ただし、背骨が曲がっていることと、腰痛の強さが必ずしも一致するわけではありません。
背骨に変形が残っていても、日常生活で大きな痛みを感じずに過ごしている方もいらっしゃいます。
腰だけでなく股関節や下肢の動きも関係する
身体は、背骨だけで姿勢を維持しているわけではありません。
立ち上がるときには股関節や膝、足首が働き、歩くときには骨盤や下肢の動きも関係します。背骨の形状が変化した場合、こうした身体の各部分がどのように動いているかも重要になります。
例えば、背中が丸くなった状態で歩いている方でも、股関節が十分に動いている場合と、股関節の動きが小さくなっている場合では、身体の使い方が異なります。
また、膝が曲がった姿勢になっていたり、歩幅が以前より小さくなっていたりすることもあるでしょう。
そのため、圧迫骨折後の腰痛を考える際には、背骨の形だけを見るのではなく、立つ・歩くといった動作の中で、身体全体がどのように働いているかを確認することが大切です。
もちろん、股関節や膝の動きが悪いから腰痛が起こると、一つの原因に決めつけることはできません。
現在の症状と身体の動きを照らし合わせながら、負担がかかりやすい場面を確認していく必要があります。
3.圧迫骨折後に歩くと腰が痛くなるのはなぜ?
歩き始めは平気でも、途中から痛くなる
圧迫骨折を経験した方の中には、座っているときはそれほど痛くないのに、歩いていると徐々に腰が痛くなるという方がいらっしゃいます。
「家の中では問題ないけれど、買い物に行くと途中で休みたくなる」
「以前は30分ほど歩けていたのに、今は10分程度で腰がつらくなる」
このような変化には、背骨の形状だけでなく、歩行時の姿勢や筋肉の持久力、骨折後の活動量などが関係している可能性があります。
歩行中は、身体を支えながら左右の脚を交互に動かし、バランスを保つ必要があります。そのため、背中や腰の筋肉だけでなく、股関節や下肢の筋肉も継続して働いています。
圧迫骨折後に姿勢が変化していたり、以前より筋力や持久力が低下していたりすると、歩く時間が長くなるにつれて負担を感じやすくなる場合があります。
ただし、歩行時の腰痛が必ず筋力低下によって起こるわけではありません。
例えば、腰部脊柱管狭窄症では、歩いていると腰やお尻、脚に痛みやしびれが現れ、座ったり前かがみになったりすると症状が軽くなることがあります。
歩くと腰が痛いという症状だけでは、過去の圧迫骨折が原因なのか、別の問題が関係しているのかを判断することはできません。
骨折後に歩く機会が減っていませんか?
もう一つ確認したいのが、圧迫骨折をしてから現在までの活動量の変化です。
骨折直後は痛みが強く、立ち上がることや歩くことが難しくなる場合があります。その後、骨折が治って痛みが落ち着いても、再び痛くなることへの不安から、以前ほど身体を動かさなくなる方もいらっしゃいます。
例えば、骨折前は毎日買い物に出かけていた方が、骨折後は家族に買い物を頼むようになったとします。
外出する機会が減れば、歩く時間や立っている時間も短くなります。その状態が長く続くことで、以前より筋力や持久力が低下し、少し歩いただけでも疲れやすくなる可能性があります。
さらに、歩くと腰が痛くなるため外出を控え、その結果ますます歩く機会が減るという悪循環につながることもあります。
だからといって、痛みを我慢して長時間歩けばよいわけではありません。
大切なのは、骨折の状態を確認したうえで、現在どの程度歩けるのか、どのような場面で症状が変化するのかを把握することです。
歩き始めから痛いのか、一定時間歩くと痛くなるのか、休憩すると楽になるのかによっても、確認すべき内容は異なります。
4.今の腰痛は昔の圧迫骨折だけが原因?
新しい圧迫骨折が起こっている可能性もある
過去に圧迫骨折を経験した方が、数年後に再び腰痛を感じるようになった場合、「昔骨折したところが悪くなったのだろう」と考えるかもしれません。
しかし、現在の腰痛が必ずしも以前の骨折によるものとは限りません。
特に骨粗鬆症がある方では、一度椎体圧迫骨折を経験すると、その後も新しい骨折が起こるリスクが高くなることが知られています。
骨粗鬆症による椎体骨折は、必ずしも大きな転倒や強い衝撃によって起こるわけではありません。身体をかがめたり、物を持ち上げたりといった日常生活の動作をきっかけに生じる場合もあります。
そのため、以前とは違う腰痛が出てきた場合や、最近になって急に痛みが強くなった場合には、新しい骨折が起こっていないかを確認することが重要です。
特に、寝返りや起き上がりで強い痛みが出る場合、軽い動作をきっかけに突然痛くなった場合などは、早めに整形外科で相談することをおすすめします。
腰痛への対応と再骨折予防は分けて考えない
圧迫骨折後の腰痛について考える際には、現在の痛みだけでなく、今後の骨折を防ぐことも大切です。
骨粗鬆症がある場合、骨折した部分が治っていても、骨そのものの強度が十分とは限りません。過去に圧迫骨折を経験したことは、将来の骨折リスクを考えるうえでも重要な情報になります。
そのため、医療機関での骨粗鬆症の評価や治療を継続すること、転倒を防ぐための身体機能を維持することも欠かせません。
現在の腰痛を確認することと、次の骨折を防ぐことは、どちらも大切です。
過去の骨折歴だけで現在の腰痛を判断せず、骨の状態と身体の機能をそれぞれ確認していく必要があります。
5.圧迫骨折後は運動してもよい?
骨折したから運動してはいけないわけではない
圧迫骨折を経験した方からは、「運動するとまた骨折するのではないか」「歩いた方がよいのか、それとも安静にしていた方がよいのか」といった疑問を聞くことがあります。
確かに、骨折直後や骨折部が不安定な時期には、身体の動かし方や負荷に注意が必要です。しかし、骨折が安定し、医師から運動の許可が出ている場合には、身体機能の維持や回復を目的として、段階的に運動を行うことが考えられます。
圧迫骨折後の運動では、背中の筋肉の筋力や持久力を維持することに加え、下肢の筋力やバランス能力を保つことも重要です。
例えば、歩くことは日常生活の活動量を維持する方法の一つですが、歩行だけですべての身体機能を補えるわけではありません。
立ち上がる、階段を上る、片脚で身体を支えるといった動作には、それぞれ異なる筋肉の働きやバランス能力が必要になります。
そのため、圧迫骨折後の運動では、単に歩く距離を増やすだけでなく、現在の身体機能に合った運動を選ぶことが大切です。
運動の種類と負荷には注意が必要
一方で、骨折が治っているからといって、どのような運動でも安全というわけではありません。
特に骨粗鬆症や椎体圧迫骨折の既往がある方では、背骨を大きく丸める動作を繰り返したり、重い負荷をかけた状態で深く前屈したりする運動には注意が必要です。
また、急に運動量を増やすと、筋肉や関節への負担が大きくなり、腰痛が強くなる場合もあります。
例えば、普段ほとんど歩いていなかった方が、健康のために突然1時間のウォーキングを始めたとします。
骨折が治っていたとしても、現在の筋力や持久力がその運動量に対応できるとは限りません。運動後に腰痛が強くなったり、翌日まで症状が続いたりする場合には、運動の種類や負荷を見直す必要があります。
また、運動中に新しい強い腰背部痛が出た場合には、運動を中止し、医療機関で確認することが重要です。
日常生活での身体の使い方も大切
運動の時間だけでなく、普段の生活でどのように身体を動かしているかも重要です。
例えば、床に置いた物を拾うときや、洗濯物を持ち上げるとき、掃除をするときなど、日常生活には背骨を曲げたり身体をひねったりする場面が数多くあります。
こうした動作をすべて避ける必要はありませんが、骨折の状態や骨粗鬆症の程度によっては、背骨に大きな負荷が集中しないように動作を工夫することが役立ちます。
特に、股関節や膝を使って身体を動かすこと、重い物を身体から離して持ち上げないことなどは、負担を調整する際の考え方になります。
ただし、身体の使い方は一人ひとり異なるため、すべての方に同じ動作を勧められるわけではありません。
運動をするか、しないかだけでなく、今の身体に合った動き方を考えることが重要です。
6.圧迫骨折後に整体を受けてもよい?
骨折が治っているかどうかだけでは判断できない
圧迫骨折を経験した方の中には、腰痛が続いているため整体を受けたいと考えている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、圧迫骨折の既往がある方への施術は、通常の腰痛と同じように考えることはできません。
特に骨粗鬆症がある場合には、骨の強度が低下している可能性があり、背骨に強い力を加えることで新たな骨折などを起こす危険があります。
そのため、骨折した背骨を強く押したり、勢いをつけてひねったりするような施術は避ける必要があります。
また、骨折から数か月経過している場合でも、骨癒合が十分に進んでいるとは限りません。
反対に、数年前の骨折が治っていても、最近になって新しい腰痛が出ている場合には、再骨折などの可能性を確認する必要があります。
圧迫骨折後に整体を受けてもよいかどうかは、骨折からの経過期間だけで判断できるものではありません。
整体を考える前に確認したいこと
まず重要なのは、医療機関で骨折の状態が確認されていることです。
現在の腰痛についても、新しい骨折や骨癒合不全など、医療的な対応が必要な問題がないかを確認する必要があります。
そのうえで、骨粗鬆症の程度や過去の骨折歴、現在の症状などを踏まえ、施術の適否を慎重に判断することが大切です。
骨折部が安定しており、医療機関で身体活動が認められている場合でも、すべての整体施術が安全というわけではありません。
また、圧迫骨折後の腰痛に対して、整体による施術が必ず効果を示すという十分な科学的根拠があるわけでもありません。
そのため、施術を受ける際には、過去の圧迫骨折について事前に伝え、どのような方法で身体に対応するのかを確認することが重要です。
当院でも、圧迫骨折そのものを整体で治すという考え方ではなく、医療機関での評価を優先しながら、現在の身体機能や生活動作について確認することを大切にしています。
7.圧迫骨折後も腰痛が続く方へ|当院が大切にしていること

圧迫骨折を経験した方が、現在も腰痛に悩んでいる場合、過去の骨折だけで今の症状を説明できるとは限りません。
骨折後に背骨の形状が変化している場合もあれば、活動量の低下によって筋力や持久力が変化している場合もあります。また、現在の腰痛に別の疾患が関係している可能性も考える必要があります。
そのため、当院では、「以前圧迫骨折をしたから腰が痛い」と決めつけず、現在の身体がどのような状態にあるのかを確認することを大切にしています。
例えば、立ち上がるときに腰が痛い方と、長時間歩いていると徐々に腰が痛くなる方では、症状が出る場面が異なります。
また、歩くと痛い場合でも、歩き始めから痛むのか、一定時間歩いてから痛むのか、休憩によって症状が変わるのかによって、確認すべきことが変わってきます。
こうした症状の違いを把握することは、現在の腰痛を考えるうえで重要です。
腰だけでなく身体全体の動きを確認する
医療機関で骨折の状態が確認され、身体を動かしても問題がないと判断されている場合には、現在の姿勢や身体機能に目を向けることも大切です。
例えば、立ち上がるときに股関節や膝がどのように動いているのか、歩くときに骨盤や下肢がどのように働いているのかなどを確認します。
また、以前より歩く距離が短くなっていないか、痛みへの不安から外出を控えるようになっていないかといった、生活の変化にも目を向けます。
ただし、身体の動きに変化が見られたとしても、それが必ず腰痛の原因とは限りません。
大切なのは、症状と身体機能、生活での負担を一つずつ確認し、どのような対応が適切なのかを考えることです。
骨折後の腰痛を、そのままにしていませんか?
「圧迫骨折をしたことがあるから、腰痛が残るのは仕方がない」
「年齢のせいだから、以前のように歩けなくても仕方がない」
このように考えて、現在の腰痛や身体の変化をそのままにしている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、圧迫骨折を経験したからといって、その後の身体機能が必ず低下し続けるわけではありません。
骨折の状態や骨粗鬆症の程度に応じた適切な運動や生活動作の工夫によって、身体機能の維持や改善を目指せる場合があります。
一方で、痛みが続いている理由を確認せずに運動量を増やしたり、無理に身体を動かしたりすることは適切ではありません。
まずは医療機関で現在の骨の状態を確認し、そのうえで身体機能や生活動作を見直すことが大切です。
過去の圧迫骨折だけでなく、今の身体がどのように動き、どのような場面で負担を感じているのか。
当院では、この視点を大切にしながら、腰だけでなく股関節や膝、足首なども含めて身体全体の状態を確認しています。
以前に圧迫骨折を経験し、医療機関で骨折の治癒が確認されているものの、歩行時の腰痛や日常生活での動きにくさが続いている方は、大分駅前整体院へご相談ください。
現在の症状や骨折歴を伺い、医療機関での評価が必要な場合には受診を優先しながら、身体機能についてどのような対応が考えられるかを一緒に確認していきます。








