【生産性爆上がり】中小企業のAI開発ツール入門!初心者に「GitHub Copilot」を激推しする理由
先日、自身のSNS(Facebook)で「タスクメモ帳、復活!」という投稿をしました。岐阜大学時代にあれこれとタスクが多かった頃に愛用していた手書きのメモ帳を、大分で個人事業主として活動する今、再び使い始めたのです。
一時期はGoogleタスクなどデジタルでの管理に集約していたのですが、タスクが立て込むと「手書きの方が圧倒的に早いし、ポケットに入るから機動性も高い」と気づき、あえてアナログに戻しました。まさにデジタル(DX)から「AX(Analog Transformation:アナログ・トランスフォーメーション)」への回帰です。
世の中は「何でもデジタル化、ペーパーレス化」という風潮ですが、私は業務や作業において、あえてアナログの価値を再定義し、洗練させる「AX(Analog Transformation:アナログ・トランスフォーメーション)」によるイノベーションも大いにあると考えています。
大切なのは、DXかAXかの二者択一ではありません。「DXとAXの密接なコラボレーション」こそが、現場に無理のない本当の業務改革・変革をもたらします。今回は私のコンサルティング事例を交えながら、これからの時代に欠かせない「AIエージェントとAXの掛け合わせ方」についてお話しします。
事例1:氾濫するメモの山。「デジタル化」の前にやるべきAXの視点
ある企業で、毎日大量のメモを取る担当者の方がいらっしゃいました。
「すぐに紙に書ける」という即時性は、その方の素晴らしい強みであり、やり方自体は決して間違っていませんでした。しかし、色ペンや付箋紙を使っていなかったため、どのメモが重要なのかが分からなくなり、机の上がメモで氾濫してしまっていたのです。
社内からは「これをシステム化してデジタルで管理できないか」という相談を受けました。しかし、本質的な課題はデジタルかアナログかではなく、「情報が整理されていないこと」 にありました。
そこで私は、次のような「AX(アナログの改善)」を指南しました。
・色ペンのルール化:注文は赤、問い合わせは青など、文字色で一目で判別できるようにする。
・記号の付加:「☆」は至急、「レ点」は処理終了など、状態が瞬時にわかるマークを決める。
・「処理前」「処理後」の箱の設置:物理的な動線を作り、メモの迷子をなくす。
結果として、わざわざコストをかけてデジタル化する必要はなくなりました。ただし、ここでDXとのコラボレーションが生まれます。「これからもずっと残しておくべき重要メモや社内共有する必要なメモ」だけは、最後に束ねてコピー機でスキャンし、AIで文章化してデジタル保存(DX)する仕組みにしました。
事例2:「ペーパーレス」の誤解。すべての書類をデジタル化する必要はあるか?
「これからはペーパーレスの時代だ」と、すべての書類を無理に画面へ移行しようとする動きをよく目にします。しかし、本当にすべてをデジタル化する必要はあるのでしょうか。
私は、紙文化が大好きです。なぜなら、紙にはデジタルにない圧倒的なメリットがあるからです。
・一覧性と視認性の高さ(全体がパッと見渡せる)
・直感的な操作性(前後のページをめくりやすい)
・整理の思考力が身につく(上手に箱ファイルへ仕分けることで、業務の構造化スキルが磨かれる)
実は、形だけのペーパーレス化を図ろうとすると、逆に「画面では見づらいから」と各自が必要な文章をその都度印刷してしまい、かえって紙が煩雑化するケースが多々あります。
ここでも大事なのは取捨選択、つまりAXとDXの協調です。
大切なのは「取捨選択」です。 ペーパーレス化を成功させるポイントは、「2年以上前の書類は、紙を倉庫にしまう代わりにデジタル倉庫(クラウド等)に移す」といった割り切りです。手元で思考を整理するものは紙(AX)のまま残し、今 重要かつ共有する必要がある情報は、AIで要点を整理させた上で、デジタル化してAIに学習させ、業務に活かすという先進的なアプローチも不可欠です。
常に見るものや手元で思考を整理するものは紙(AX)のまま残し、共有・ストックするものはデジタル(DX)にする。
このバランスが重要なのです。
DXの先にある、最適なバランスを目指して
DX(デジタルトランスフォーメーション)と聞くと、ITの力で何でもかんでもデジタルに置き換えることだと思われがちです。しかし、デジタルはあくまで目的ではなく、業務を楽に、そして成果を上げるための「手段」に過ぎません。
手書きの手軽さ、紙のめくりやすさといったアナログの良さを再定義し、仕組みとして洗練させる「AX」もまた、立派な業務改革・変革でありイノベーションです。
すべてをデジタルにするのではなく、アナログの強みを活かしながら、本当に必要な部分にだけ最新のテクノロジーを掛け合わせる。そんな「ちょうどいいバランス」を見つけてください。
これからの指南:AIエージェントとAXをどうコラボレーションさせるか?
さらに一歩進んで、これからの時代は「AIエージェントとAXのコラボレーション」が鍵になります。重要な紙の書類や、先ほどのスキャンした「重要メモ」などのアナログデータをただデジタル保存するだけでなく、AIに学習させる(コンテキストとして読み込ませる)のです。
現場でこのコラボレーションをスムーズに進めるための、ステップをご紹介します。
1.アナログ(AX)で「思考の瞬発力」を活かす
会議のブレストや、顧客からの突発的な要望は、まず手書きのメモやホワイトボードで自由に、スピーディーに書き殴ります。この「直感性」はアナログが圧倒的に優れています。
2.デジタル(DX)へ「文字起こし不要」で橋渡しする
その手書きメモや書類を、スマートフォンのカメラやスキャナーでパシャリと撮影します。今のAIは画像認識(OCR機能)が極めて優秀なため、人間が綺麗に打ち直す必要はありません。
3.AIエージェントに「構造化・分析」させる
撮影した画像をAIエージェントに投げ、「このメモから重要なタスクを5つ抽出して」「この書類の要点を議事録形式にまとめて」と指示します。
これにより、「人間はアナログで楽にインプットし、AIがデジタルで賢くアウトプット(整理・構造化)する」という、ストレスのない最強のコラボレーションが実現します。
まとめ:DXの先にある、最適なバランスを目指して
DX(デジタルトランスフォーメーション)と言えば、ITの力でなんでもデジタル化する傾向がありますが、手書きの手軽さや紙の視認性といったアナログの強みを活かしながら、本当に必要な部分にだけ最新のAIやテクノロジーを掛け合わせる。それこそが、これからの時代に必要なイノベーションです。
すべてをデジタルにするのではなく、AXでのイノベーションもありだということ、そしてそれらをAIと結びつけることで業務はもっと楽に、クリエイティブになるということを、これからも地域の皆さまに伝えていきたいと思っています。
皆さんの足元にも、AIと掛け合わせるべき「AX」が眠っていませんか?
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