可処分時間を把握すると仕事が進む
やりかけの仕事をたくさん抱えて混乱している時に、
頭の中だけで優先順位の判断をしてはいけません。
私たちが思っているほど頭の中は整理されていません。
締め切り間近の仕事が複数あるだけで焦ってしまい、
冷静な判断ができなくなるのです。
なので、まずは紙に書き出します。
これがいわゆるTODOリストで、
期限や実行日を決めるとタスクになります。
表現はともかく、
今日は何を処理するのかが決まっていなければ、
イチイチ考えながら仕事を進めなければなりません。
もちろんリストアップしたタスクが
予定どおりに進まず、
積み残しが発生する日もあります。
どうせ予定どおりには進まないからと、
目に入ってきた仕事に片っ端から手をつけると
かなり高い確率で優先順位を間違えてしまい、
常に締め切りに追われることになります。
TODOリストやタスクリストには
賛否両論がありますが、
やり方さえ間違えなければ
大きなメリットがあります。
それは、達成感を得られるということです。
例えば、今日やるべきタスクを
スケジュール帳などに書き出していきます。
そして、そのタスクを処理する予定時間を
見積もっておきます。
次に、その日の可処分
(自由にタスクの選択ができる)時間を把握します。
丸一日研修を受講していて可処分時間が全く無いのに、
処理に3時間もかかるタスクの処理を予定しても
残業でやるしかなくなるわけで
それは適切なスケジューリングとは呼べません。
原則として、所定労働時間中の可処分時間に対して
リストアップしたタスクが収まるのかを考えます。
もし、オーバーするなら、
残業してでも完了させるのか、
翌日以降に繰り越すのか、
はたまた1つ1つのタスクの処理時間を短くして
詰め込むのかを検討します。
いずれにしても、この作業は前日に行います。
複数の選択肢の中から少数に絞り込む行為は
想像以上に集中力を削るからです。
そして、ここからが本題。
タスクの処理が終わったら赤鉛筆で消し込みましょう。
ザッ、ザッと消えていくと
爽快なんてものではありません。
もちろん、全ての予定が終わらない日もありますが、
予定と実績の乖離を改善することで成長につながって
いきます。
人は自分で決めたことを実行しないと
達成感を得られない生き物です。
TODOリストやタスクリストは
達成感を得るためにも使えるというわけです。