Mybestpro Members

篠原丈司プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

メールは労働生産性を下げる?即レスのデメリット

篠原丈司

篠原丈司

テーマ:仕事術

私は(大きな声では言えませんが)
いただいたメールをすぐに返信しません。


原則として、あえて翌日にします。
緊急の用事であれば電話がかかってくるはずだからです。


理由は2つあります。


1つ目は、
メール対応によって集中力を切らしたくないからです。


メールの件数はそれほど多くありませんが、
届くたびに処理中の仕事を止めて内容を確認し、
返信するとなると、集中力はその都度分断します。


これは大問題です。


南カリフォリニア大学の研究でも

元の集中力に戻るまで平均23分もかかる
という結果が出ているように、

労働生産性が低いままで仕事を続けることになります。



これを防ぐために、届いたメールが
ポップアップしないよう設定していますし、
チェックも朝、昼前、夕方とタイミングを決めています。


ただし、24時間以内には返信するようにはしています。


あまりに返信が遅いとクレームになったり、
届いているのか心配になって電話がかかってきたりと、
お互いの時間が無駄になりかねません。


時間がかかりそうだったら

「メールを確認しました。
調べてから○日以内に返信します。」

これで送信者は安心します。



理由の2つ目は、
相手の期待値を下げておきたいという点です。


メールでもSNSのメッセージでも、
すぐに反応する即レスは確かに相手にとって
都合が良いことでしょう。


ところが、

これまで常にすぐ返信されていたメールが
今回は届かない。

どうしたのだろう。

即レスされると思って段取りをしていた仕事が
進まない。困った・・・。


このように、あまりに期待値が高い状況では、
おちおち休むこともできません。


下手するとクレームになる可能性だってあります。


すぐに返信は来ないけれど1~2日で確実に届く。
急ぎの要件は電話をすればいい。


これがわかっていれば問題にはなりませんし、
少し期待値を下げておくことで逆に信頼関係にも
つながっていきます。



もちろん、こんな私でも
すぐに返信するメールがあります。


例えば日程調整です。


これは相手の時間も押さえることになるため、
なるべく早く、どんなに遅くてもその日のうちに
返信します。



今回の仕事術はあくまでも一例でしたが、
大切なことは自分自身の基準を決めておく
ということです。


うまくいかなければ改善すれば良いのです。


問題なのは、何にでも反射的に動いてしまうこと。


今やっていることを横に置き、
本当に優先すべきメールなのかを
考えなくてはならないというわけです。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

篠原丈司
専門家

篠原丈司(社会保険労務士)

社会保険労務士 篠原事務所

本当に大切なことに多くの時間を使うことで、人生をより良く変えるメソッドを社会に広げています。「一般社団法人ジュニアタイムマネジメント支援協会」を設立し、次世代にも時間の大切さを伝える活動もしています。

篠原丈司プロは大分朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

理想の未来を実現するタイムマネジメントの技術を伝授するプロ

篠原丈司プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼