新年度に向けて、やっておきたい家計術
みなさんこんにちは(*^^*)
今回は、前回のコラム『家計の見直し(優先順位編)』の続編として、
『家計の見直し(固定費と変動費編)』を、お伝えしていこうと思います。
支出は大きく2種類に区別する
生活を送るうえで、日々様々な支出が発生しています。
一言で支出を見直すといっても、家計の見直しの経験があまりなければ、
どれも同じ支出にしか感じないかもしれません。
しかし、実はこれらの支出は、2種類に区別ができるのです。
それが、『固定費』と『変動費』と呼ばれるもの。
『固定費』と『変動費』とは
固定費と変動費、その違いは以下によります。
固定費…毎月一定額を支払っているもの
⇒家賃・携帯代・保険料など
変動費…毎月支出にバラツキがあるもの
⇒食料品・生活用品・嗜好品など
家計の見直しは
支出を上記のふたつに振り分けていくところから始まります。
そして、振分が完了したら
まず『固定費』に無駄がないかどうかを、注意深く確認していきましょう。
それが、家計の見直しを効率的に進めるためのポイントです。
なぜ『固定費の見直し』が大切なのか
固定費の見直し優先度が高い理由は以下の2点です。
①支出の金額が大きく削減効果も見込み大!?
②効果が継続しストレスが少なめ!?
まず①に関してですが、
食費や生活用品は、ひとつひとつの価格が決して高いわけではありません。
それに比べると固定費は、ひとつひとつの価格が比較的高めですよね。
ひとつひとつの金額が高いということは、それだけ見直しができる余地があるということになり、
見直しがい(伸びしろ)が大きいんですね。
次に②に関してですが、
変動費を見直す場合は、毎日細かな支出を気にしなければなりません。
それに比べて固定費は、一度限りの見直しや手続きだけで、その後は基本的に気にする必要はありません。
「一度限りの手続きで、この先ずっと楽になる」
そのように考えると、
ストレスも少ないし、
行動量に対して
成果のパフォーマンスが非常に高いと捉えることができるでしょう。
これら2つの理由から、『固定費』を優先して見直していくべきなんですね。
具体的には…
・携帯を格安スマホに変える
・プランの見直し
・余分なサービス契約をはずす
・保険のムダを見直す
・住宅ローンの借り換え
等々です。
家計簿は手書きで自分に合った費目にアレンジ
『家計簿』というと、「大根一本いくら・・・と、付け出ししなければいけないんでしょ?心折れそう…。。」
このように思われる方もいらっしゃると思います。
ですが実際は、それほど細かくする必要はなく、
その月使ったお金を、各費目ごとにまとめるだけでいいんです。
あくまで家計簿の目的は完璧な家計簿を作ることではなく、
費目ごとにどのくらい使ったか把握する為のものですからね。
ちなみにこのとき、
できれば『手書き』をおすすめしています。
というのも、
ファイナンシャルプランナーとして、
様々なご相談者様の家計を見直し、そのお手伝いをさせて頂いていますが、
手書きで家計簿をつけることによって
始めて無駄や後悔を実感できる方も多いからなんです。
「無駄遣いを痛感できた」
「手書きで書いていくとき、こんなに使っていたんだと気付かされた」
このような声を、本当にたくさん頂きます。
通帳の引き落としや、カード明細から家計簿にまとめることによって、
「今月交際費使いすぎたので、来月は少し自粛しよう」
「電気料金が高くなってきたので、こまめに電気を消すように気をつけよう」
などと、意識が向き、行動に繋がるからです。
最近は家計簿アプリなどもあり、時間の無いかたや、そのほうが続くという方は、それでも構いません。
ただし、家計簿を付けているだけで、次の行動に繋がりにくい傾向にありますので、
『自分に合った費目にアレンジして使うこと』
『毎月必ず確認し、使い過ぎていれば、改善に向け行動分析すること』
この2点を心がけてほしいと思います。
さて、今回は、どなたでも当てはまるように、家計の見直しの、ほんの入り口部分だけ、ご紹介させて頂きました。
家計簿つけるのが苦手な方には、簡単で続く方法。
変動費削減のコツ。
交際費や被服費など、その人独自の費目を決めて削減する方法。
…などなど、その方によってご提案できる方法は異なります。
「なかなか、うまく削減出来ない…。」
そんな方は、個別に、ご相談頂ければと思います。
それではまた、次のコラムをお楽しみに(*^^*)
本村