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天高く馬肥ゆる秋・・家計クライシス!?

2022年9月30日 公開 / 2022年10月1日更新

テーマ:ちょっと気になるお金の話

コラムカテゴリ:くらし

天高く馬肥ゆる秋 (^o^)


現在では、心身ともに心地よい秋の表現に使われます。

爽やかで心躍るイメージですが、

この言葉は元々中国で、

「神が遠のき馬の重量も重くなり何事もコントロールしづらくなる。」

「天(統治者)に納める税金が上がり馬も食欲が増して餌代がかさむので経済的に苦しくなる」

「この時期は馬が強く育ち、その馬で敵が襲ってくるので準備を怠るな」等


不吉なことに対して警告の意味合いをもった言葉だったそうです。


皮肉にも、この言葉の元々の意味が、ぴったりくるニュースが
10月に入りメディアを賑わしているのをご存じですか?

昨年の秋から始まった値上げラッシュですが、

今年になってから最も多い6,500を超える品目の価格改定の発表がされており、マック、スシロー、吉野家など皆さんに馴染みのある外食チェーンも続々と値上げ。
今後、家計に対する影響は大きく『家計クライシス』
と表現されるほどです。


そのうえ、10月から、
パート主婦にさらなる追い打ちをかけるかもしれない?社会保険適用の拡大が行われます。

これまでと同じように働いていては、

10万円以上 手取りが減るケースも出てきます。





社会保険の改定の影響


今回の改定で影響を受けるのは、これまで、106万以上130万未満、夫の被扶養者としてパート勤務をしてきたかたです。

2016年10月に年金制度の改定法が施行され、
501人以上の企業で20時間以上働く方の「106万の壁」が新たに出現したわけですが、
2022年10月からはさらに適用が拡大されることで、

101人以上の企業に勤め20時間以上働いてる方は
月額88,000円、いわゆる『106万の壁』を意識しなければ、

手取額が減ってしまうパート勤務のかたが、増加することになります。

正確にいうと他にも要件があり、それに該当するかたにはなりますが、

あなたは大丈夫でしょうか?

2024年にはさらに51人以上の企業に適用が拡大されますので、
今回はセーフでも、先を考えて働きかたを変えて行く必要があるかもしれません。




この際ガンガン稼ぐ派、扶養範囲で働く派、どっち?


夫の扶養からはずれ、社会保険に加入することにより、得られるメリットもあります。

「106万を超えない。50人以下の企業に務める。20時間を超えない」等、
対策を考えて扶養範囲で働くことに拘るより、
一気に働き方を変えて手取りを増やす選択肢もあります。

家庭の状況に応じて、ご自身にあった選択をし、生活を守って行きましょう。

働く時間と時給で手取りの額が変わってきますので、
詳細を聞いて判断したいというかたは、
いつでもご相談ください。

今回の改定に関してのご説明と働き方のアドバイスをさせて頂きます。

相次ぐ値上げラッシュで家計の引き締めを考えている方も、この機会にご相談ください。

天高く馬肥る秋・・・私たちは由来となった元々の意味である『危機に対して心を引き締め準備を怠らない。』そのような心構えで備えていくべきなのかもしれません。

情報を取り、知識を備え『今そこにある危機』を乗り越えていきましょう。

この記事を書いたプロ

本村惠

豊かな将来へと導く資産設計・相続対策のプロ

本村惠(FPはーとさぽーと株式会社)

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