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福隆寺・本堂の耐震改修工事の経過 No.2

武石明

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伝統木造構造の建物の耐震計算は限界耐力計算法で計算します。
地震力による建物の変形量を階高との比率で表します。
階高が300㎝の建物が5㎝傾いた場合は、5/300=1/60と表示します。
地震力は建物の重量に地震の加速度を乗じます。
屋根の重量は瓦の重量と雪の重量を加算します。

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その条件で耐震計算をした結果、X・Y両方向も安全値である1/20以内を確認しました。ところが昨年、瓦屋根を銅板屋根に変更する事になりました。
となると、屋根や雪の重量が変わるので構造計算をやり直さなければなりません。
今年5月より再度の構造計算を始めました。
当初予定の瓦屋根での総重量は3142KNだったのが、銅板屋根に変えたので925KNとなりました。
計算の結果、X方向は1/39、Y方向は1/54の数値となり安全性が2倍以上も高まりました。この数値は偏心率が0.15以下を前提としているので、同時に偏心率と水平構面の剛性の確認も必要です。

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詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。

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専門家

武石明(一級建築士)

株式会社研創

木の特性を知り尽くした設計士の視点と、古き良き伝統の大工技術、更にはコンピューター解析での「限界耐力計算法」による耐震証明が融合された、住めば住むほどその真価を実感出来る「こだわりの木造住宅」を提供。

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