家は周囲への影響と住む人の品格を表すもの
これまで建築の仕事に携わり、最近思うことは「近頃の家づくりの方向は、果たして後世に引き継ぐ進化向上に値するのだろうか?」という疑問です。
日本には神社仏閣・城郭はもちろん、全国各地に100年以上住み慣れた古民家が沢山あります。
ここで学ぶことは、木の家の魅力を増すための知恵が凝縮されていることです。
高温多湿の日本の風土に合っていると同時に、現在の健康的な家づくりに活かされています。
近年は、快適性を追求するあまり、気密性を高め、断熱性を高め、そのために化学物質を多用し、家にも人にも不健康な環境をつくりました。
一時問題となったシックハウス症候群などは、天然の木材の使用と適度な換気で解決できます。
一見、人間は時代とともに大きく変わったように見えて、本質は変わっていません。
いやむしろ人間の愚かさとエゴだけが進化しているようです。
人間に一番大切なことは、心の満足、充実感であり、物質的豊かさは限定付きの条件でしかありません。
このことを踏まえて、未来に思いをはせ、想像力を働かせれば、100年後の人にもある程度評価されるモノを残せるのではないでしょうか。
詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。