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家の価値・性能・機能の関連特性を知る。Part6

武石明

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「建物の変形(層間変形)について」

これまでは、「耐震性能における地震力とは水平力のことであり、建物の重量と固有周期が影響する」というのが、概略の説明でした。

今度は建物の地震に対する耐力(抵抗力)についてのお話しです。

建物に水平力を加えて徐々に強くしていきます。
すると、建物は少しずつ変形を始め、窓ガラスが割れたり、外壁にヒビ割れが入ったりします。

この現象の現れる変形の度合い(変形量)は、各階の高さ(H)と、変形の幅(δ)の比(層間変形角 θ=δ/H)で表します。


2018_07_20


外壁のサイディングでひび割れ起きる限界のθは120分の1(損傷限界)とされ、階の高さが3mだとすると2.5㎝になります。

これに対して建物が倒壊する限度を「安全限界」と言います。

今風の合板や筋かい等、釘や金物に頼る構造の安全限界は30分の1とされています。

当社がお勧めする木組みによる伝統的構造の場合は、15分の1までの粘り強さが実験で証明されています。

詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。

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武石明
専門家

武石明(一級建築士)

株式会社研創

木の特性を知り尽くした設計士の視点と、古き良き伝統の大工技術、更にはコンピューター解析での「限界耐力計算法」による耐震証明が融合された、住めば住むほどその真価を実感出来る「こだわりの木造住宅」を提供。

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