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家の価値・性能・機能の関連特性を知る、Part1

武石明

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「梁のたわみに対する設計数値」
数年前に、当社のお客さまから相談を受けました。
息子さんが仙台市に家を新築することになり、大手ハウスメーカーに頼むことになった。
ところで、2階の書斎の書棚に大量の本を置くのだが、大丈夫か診て欲しいとのことでした。

そこで今回は、木の梁についての性能です。
お客さまが心配しているのは、梁が折れるかどうかより、2階の床がたわむのではないか?です。

梁のたわみの計算には、
①荷重の分布による係数
②荷重の大きさ(W)
③スパン(支持点間の距離:L)
④材料のヤング係数(たわみに対する強度:E)
⑤部材の断面形状(縦横寸法による係数;I)
の5項目が影響します。

等分布荷重の場合、数式で表すとδ(たわみの量)=5wL⁴/384EIとなります。

2018_06_01-1

たわみの量は梁の長さ(スパン)との比率で表します。
たわみ量が1cmとすると、スパンが2mの場合は1/200、4mであれば1/400となります。

2018_06_01-2

2018_06_01-3

学会の告示に示される制限値は、2階の床の場合1/300、屋根の梁の場合は1/200となっています。
この数値はあくまでも参考値ですので、その状況により的確な判断が重要です。

詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。

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専門家

武石明(一級建築士)

株式会社研創

木の特性を知り尽くした設計士の視点と、古き良き伝統の大工技術、更にはコンピューター解析での「限界耐力計算法」による耐震証明が融合された、住めば住むほどその真価を実感出来る「こだわりの木造住宅」を提供。

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