家は周囲への影響と住む人の品格を表すもの
「梁のたわみに対する設計数値」
数年前に、当社のお客さまから相談を受けました。
息子さんが仙台市に家を新築することになり、大手ハウスメーカーに頼むことになった。
ところで、2階の書斎の書棚に大量の本を置くのだが、大丈夫か診て欲しいとのことでした。
そこで今回は、木の梁についての性能です。
お客さまが心配しているのは、梁が折れるかどうかより、2階の床がたわむのではないか?です。
梁のたわみの計算には、
①荷重の分布による係数
②荷重の大きさ(W)
③スパン(支持点間の距離:L)
④材料のヤング係数(たわみに対する強度:E)
⑤部材の断面形状(縦横寸法による係数;I)
の5項目が影響します。
等分布荷重の場合、数式で表すとδ(たわみの量)=5wL⁴/384EIとなります。
たわみの量は梁の長さ(スパン)との比率で表します。
たわみ量が1cmとすると、スパンが2mの場合は1/200、4mであれば1/400となります。
学会の告示に示される制限値は、2階の床の場合1/300、屋根の梁の場合は1/200となっています。
この数値はあくまでも参考値ですので、その状況により的確な判断が重要です。
詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。