家は周囲への影響と住む人の品格を表すもの
設計者・施工者の多くは、これまで在来軸組工法による住宅設計において、構造(性能)を真剣に考慮することを怠ってきました。
例えば、基礎については地盤調査会社のデータ考察を基に判断・設計しています。
また、上部構造の伏図、軸組図の作成は本来設計者が行うべき設計行為ですが、大半はプレカット工場にお任せが実状でしょう。
しかし、これからは設計図書の充実が最も優先される時代となります。
その時求められるのは、設計者一人ひとりが多くの知見を持ち、的確な判断をしながら一貫性のある設計を進めていくことです。
構造設計は建築基準法の規定だけで出来るものではありません。
どんなに法の規定を細かくしても、最終的には設計者の資質、判断、倫理観に委ねられる部分が残ります。
結果として一つのまとまりのある設計図書を個人の力で作成できるか否か、それが設計者に求められる資質なのです。
○設計者に求められる基本事項
①木材の特性を知る事。
②建物に対する力の種類と、力の流れを理解する事。
③軸組、耐力壁、床組、小屋組、接合部の役割と、それらの組み合わせについて理解する事。
④地盤のデータを読み、基礎の適切な形状を考える事。
⑤木造の架構計画を含む構造計画が出来る事。
詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。