家は周囲への影響と住む人の品格を表すもの
家は構造物ですので、三次元の形をなしています。
機能・性能と伴に美しさを求められます。
建築デザインは力学的根拠に裏打ちされたものでなければなりません。
配色の前に構造と意匠が一体化となった造形美です。木の家であれば、その自然の形や質感を如何に表現できるかが問われます。
そのためには、今風の金物に頼る構造体を壁や天井で隠してしまうデザインとは根本から違います。
柱や梁を組み合わせる、その力強さ、柔らかさ、安定感は年数が経過するほど、美しさ・魅力を増します。
木の弾力性を活用、粘り耐える耐震性能
現行の建築基準法では木造の家の場合、500㎡以上又は3階以上でなければ構造計算による安全の証明は対象から外されています。
この事情から多くの設計者は構造に無関心であるのが実情です。
中には基本プランとデザインだけで、後の構造設計はプレカット工場にお任せ、という実態も報告されています。
構造設計という行為は力学が基本ですが、建築計画や材料科学の側面にも目を向けなければなりません。
木は鉄やコンクリートとは違い、軽くて柔らかく強度は格段に弱い建築用材です。
この特性を活かした構造体が日本の先人、匠から受け継がれる独特の技術・技能です。
○詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。