屋根ーその⑧
屋根に関するお話の7回目は、
日本家屋の屋根で使用する瓦についてお話しましょう。
建築で使用する焼瓦の大きさは、
瓦を焼いた時の強度、つまりは原料の土の質によって異なります。
また、気候にも左右され、瓦上に雪が降り積もる雪国では瓦が小さく、
雪が降らない地域は、比較的大きな瓦を使用します。
昔と今では、瓦の焼き方が異なっています。
昔は、炭焼きに使うような釜で焼き上げていましたが、
近年は、トンネル釜が主流となっています。
トンネル釜のほうが、生産効率が高いため、定番の作り方となりました。
昔は、焼き上がったばかりの瓦を、現場で水を張ったタライに浸して
瓦の狂いを選別して、使用する建物別に分けていました。
(変形がある瓦と、無い瓦の分別で)
瓦葺の屋根 鼻先に今は水切を取り付けていますが
昔は水切が無く、敷瓦を取り付けていました。
村上地方では、敷瓦を使用した家が多いです。



