屋根ーその⑧
破風板の取付方法
当社の工事で、新潟市内の神社 破風板
組手で取り付けてみました。
(神様の通り道の為、通常の棟木は入れてありません。)
今春、石川県能登町の建物、地震被害の復旧の為
破風板取替を組手だけで取り付ける工事の依頼が当社にあり
施工してきています。
破風板 長さ9m・巾70cm位の材でした。
阿賀野市京ヶ瀬地区では、
会津松平藩の影響を受けた建物がよく残っています。
また、入母屋の隅木部分が独特な姿をしている
特徴的な家屋が見られるのも、この地域の特徴です。
新潟市南区の白根地域では、かつて
切妻屋根の扇タルキ造りの建物がありました。
屋根のタルキが、
扇子を広げた時の竹骨のように放射状に配置された
全国的にも珍しい建物でしたが、
残念ながら、昭和40年代に発生した火事で消失しています。
残っていれば、昔の大工の技術の高さを伝える
貴重な資料となったはずです。
以上、数回にわたって、建物の屋根に注目してきましたが、
地域の気候や歴史によって、屋根の形にも違いがあるものです。
そんな屋根に注目して家屋を見るのも、とても楽しいですよ。



