屋根ーその⑧
今回は、地域による屋根の形の特徴について、見ていきましょう。
●津南~十日町
こちらの地域の特徴として、
切妻屋根、妻合掌造り、船枻(せがい)造りの建物が多く見られます。
切妻屋根と妻合掌造りには、屋根に降り積もった雪を自然に落下させる働きがあります。
船枻造りは、風・雨・雪から家を守るため、軒を大きく出しながらも、雪の重みに耐えられる造りになっています。

●村上市周辺の一部
切妻屋根 船枻造りの屋根の多い地域ですが、
注目すべきは、屋根の角45度に隅木が張り出して屋根を支える
「スミ船枻」屋根の建物があることです。
この造りの屋根が見られる地域は、全国的にみて非常に珍しいでしょう。
●白根地内
切妻屋根 扇タルキ造り
(昭和40年代、火事で無くなりましたが全国でも珍しい姿です)
(扇タルキの配置とは、扇子を広げた時の竹骨の様に、屋根タルキを配置する工法)



