Mybestpro Members

杉田昌穂プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

(9)小学校低学年に作文を推敲させるコツ

杉田昌穂

杉田昌穂

テーマ:国語

推敲の第4ステップ

推敲の第4ステップは、カタカナや漢字の検討です。

まずカタカナの検討です。外国から来た言葉(外来語)はカタカナで書くように指導しましょう。音をうつす言葉(ワンワン、ヒュー)つまり擬声語、擬音語もカタカナで書くよう指導しましょう。これに対して擬態語(むっとする、ゆらゆら揺れる)はひらがなで書くのが基本です。しかし最近は漫画の影響でしょうか、カタカナで書くことが多くなりましたので、それは強制する必要はないと思います。生徒の感覚に任せればいいと思います。次に理科の世界では動植物名はカタカナです。しかし一般的な作文では「犬」と漢字で書くか「イヌ」とカタカナで書くか、これも生徒の感覚に任せればいいと思います。

次は漢字の検討です。基本的には自分が漢字にしようと思う言葉を国語辞典で調べさせてください。したがって事前に国語辞典を使う訓練が必要です。

すると、2種類の問題が発生します。
(1)何でもかんでも漢字にしてしまう場合。例えば、「稲を刈り取っては束ねると言う作業を繰り返す。」という文の場合、形式動詞は漢字ではなくひらがなにしますね。でも形式動詞という概念は説明できないので、「言うといっても実際は声を出していないので、こういう場合はひらがなで書きます。」と説明します。これはよくある事例です。あるいは「今日は寝坊をした。」の場合、寝ぼうとするか、ねぼうとするか、私自身考えてしまいます。こういう場合は本人の感覚に任せましょう。
(2)国語辞典を引くのが面倒なためひらがなを多用する場合があります。こんな時は漢字にすべき言葉の横に薄く線を引いてあげてください。ただし動詞や形容詞などの場合、送り仮名がつきますので、その点は注意して見てあげてください。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

杉田昌穂
専門家

杉田昌穂(教師)

青穂塾(せいすいじゅく)

読み聞かせ、野外体験を重視し、勉強を楽しめる子どもへと育みます。物事に興味を持ち、小さな頃からコツコツ取り組む姿勢を身につけた子どもは、自然と高度な課題にも取り組み、努力を続けるようになります。

杉田昌穂プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

理科実験・読み聞かせで思考力を育てる幼児教育のスペシャリスト

杉田昌穂プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼