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杉田昌穂プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

(8)小学校低学年に作文を推敲させるコツ

杉田昌穂

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テーマ:国語

推敲の第3ステップ

推敲の第3ステップは、括弧や句読点の検討です。

まずカギ括弧「」の検討です。人が話した言葉には「」をつけますと説明して、 
○○ちゃんが「学校から帰ったら、公園で遊ぼう。」と言いました。
というような例文を示せば子供たちはすぐに理解します。教科書にもよく使われているので、ほとんど問題はありません。

つぎは句点の検討です。これも教科書で見慣れているので、「文の終わりには 。をつけます。」と言えばすぐ理解します。

最後に読点の検討です。この説明をするとき句読点は「くどくてん」ではなくて「くとうてん」、読点は「どくてん」ではなくて「とうてん」と読みますと説明をしておいた方がいいと思います。

読点をどう打つのか、これが一番難しい問題です。若い頃に買った「そこに句読点を打て!」という本が今でも残っていますが、句読点の解説だけで本が1冊できるくらいですから、たいへんです。いろいろな本を読んでみても作者によって読点の打ち方が違うので、その難しさが分かります。ですから小学校低学年の子供たちには単純化して教える必要があります。

では、どう教えるのか。子供たちにとって一番わかりやすいのは、「声を出して読んでみて、自分が無意識のうちに切ってしまうところに点を打ちましょう。」という説明です。

自分が音読する声を自分で聞いて、判断するのです。だから小さな声でボソボソ読んだのでは分かりません。大きな声を出すように指導してください。これがけっこう子供たちには難しいようです。横で聞いているとある場所ではっきり切って読んでいるのに、当人はそれに気づいていないことがよくあります。どうしても分からないようであれば、ボイスレコーダーに録音して本人に聞かせましょう。

この作業には慣れが必要です。でも要領をつかむまで繰り返していくと、句読点を打つ作業が格段に楽になります。

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杉田昌穂
専門家

杉田昌穂(教師)

青穂塾(せいすいじゅく)

読み聞かせ、野外体験を重視し、勉強を楽しめる子どもへと育みます。物事に興味を持ち、小さな頃からコツコツ取り組む姿勢を身につけた子どもは、自然と高度な課題にも取り組み、努力を続けるようになります。

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