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杉田昌穂プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

(7)小学校低学年に作文を推敲させるコツ

杉田昌穂

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テーマ:国語

推敲の第2ステップ

推敲の第2ステップは、正しい日本語になっているかどうか検討することです。ここで「正しい文章になっているかどうか」「正しい文法になっているかどうか」と言ってはいけません。小学校低学年くらいの子供とって「正しい文章」「正しい文法」と言われてもイメージがわかないからです。

この時、「国語というのは日本語のことです。君たちはまだまだ日本語が下手だから、日本語の勉強をしているのです。」と言うとみんな驚きます。第1に国語の勉強は日本語の勉強であるという点に気づいていなかったのです。ただ単に文章を読まされて、作文を書かされて、さらにひらがな、カタカナ、漢字を覚えさせられる勉強でしかないのです。第2に日常的に日本語で会話し、それが通用できているため、自分の日本語は下手であるという感覚はありません。大人から見ればつたない日本語でしかないのですが。

では、正しい日本語、正しい文章とはどんなものでしょうか?実はそんなものはありません。なぜなら言葉は日々変化しているからです。例えば「Aさんがわざわざ東京から来てくれました。」というような表現がよくテレビで使われるようになりましたが、私はたいへん違和感を覚えます。私なら「Aさんがわざわざ東京から来てくださいました。」と表現します。以前はこの表現が一般的でした。でも時代とともに変化してきたのです。考えてみてください。平安時代の紫式部や清少納言が現代の日本語に接したらどう思うでしょうか。逆に現代の日本人は古典につての教育を受けずに彼女らの作品を読めないのですから。

したがって、小学校低学年くらいの子供の作文を文法的に評価するのは大変難しいと言わざるを得ません。基準を子供たちに示すことが困難だからです。ではどうするのか?生徒の作文を見て、ここはおかしい、こうするべきだと、指摘を重ねるほかありません。でもあまりに細かく指摘すると子供が作文嫌いになりかねませんので、ほどほどにすべきだと思います。
そもそも自分の文法意識が時代遅れである可能性もありますので。

またそれ以前に、子供たちが出来るだけ良書に親しむよう心がけるべきだと思います。無意識のうちにそれを真似るようになりますから。

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杉田昌穂
専門家

杉田昌穂(教師)

青穂塾(せいすいじゅく)

読み聞かせ、野外体験を重視し、勉強を楽しめる子どもへと育みます。物事に興味を持ち、小さな頃からコツコツ取り組む姿勢を身につけた子どもは、自然と高度な課題にも取り組み、努力を続けるようになります。

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