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杉田昌穂プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

(5)小学校低学年に作文を書かせるコツ

杉田昌穂

杉田昌穂

テーマ:国語

基本的には、いっさい文句を言わないことです。

句読点、漢字、カタカナ、文法・・・言いたいことは山ほどあると思いますが、そこはぐっとこらえて、まず「よく書けたね。」と言ってあげてください。作文を書くことが楽しくなるようにしてあげてください。子供たちは自分の思いを全力で文字にしていますから、それをけなすことは絶対してはいけません。最初はどんなに下手な作文しか書けなくても、何回か繰り返すうちに少しずつ上手になっていきます。しかもそれが楽しければ、どんどん作文を書いて、どんどん上達していきます。

それでも作文を書けないようなら、二つの原因が考えられます。

一つは言語能力の低さです。言語能力が低ければ作文は書けません。ですから幼児期から言語能力を高めておく必要があります。一番効果的なのは読み聞かせです。図書館には優れた絵本がたくさん置いてありますから、通ってください。そのうち気に入った絵本ができたら、書店で購入されたらいいと思います。書店に行くよりも、まず図書館です。書店で親子が絵本を選んでいるのを見かけることがよくありますが、優れた絵本の横にあるレベルの低い絵本を購入するのを見かけるとイライラしてきます。私をイライラさせるような絵本は図書館には置いてありませんので。

二つ目は、言語能力は高いのに作文が書けない子供がいることです。ペラペラよくしゃべって質の高い発言をするのですが、作文を書かせたら短い文で終わってしまいます。特に低学年で見かけることがあります。逆に普段は無口でほとんどしゃべらないのに、作文を書かせると熱心に自分の思いを連ねる子供がいます。引っ込み思案の性格のためか普段は学校などで発言できない子が、原稿用紙に自分の思いを吐き出しているのだと思います。前者は日常生活で自分の思いを吐ききっているので、そうなるのだと私は考えています。

作文にはそういう面もあるのです。

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杉田昌穂
専門家

杉田昌穂(教師)

青穂塾(せいすいじゅく)

読み聞かせ、野外体験を重視し、勉強を楽しめる子どもへと育みます。物事に興味を持ち、小さな頃からコツコツ取り組む姿勢を身につけた子どもは、自然と高度な課題にも取り組み、努力を続けるようになります。

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