子どもの未来~これからの教育を考える~
今回は「馬の耳に念仏」です。
意味は「いくら言い聞かせても、効き目がないこと」です。
「おもちゃがほしい」と泣いている状態で、「あのね、今度のクリスマスにサンタさんがね・・・」と言っても、素直に「うん、わかった」とは成り難いですよね。
そんなときは、「ダメなものは
駄目
と短く、明確なメッセージを届けることがいいと考えがちですが、言葉を受け取る子どもは納得しません。
では細かく説明して、なが~く・・・しつこく話すと理解できるかというとそうでもありません。
では伝える側(親)ではなく、受け取る側(こども)の状態を整えることが第一優先です。
まず、「子どもの耳に念仏」の状態を解消するために、
「親の耳に子どもの声」状態にしていきます。
「どうして、これを買いたいの?」
「これを選んだのは、なぜ?」など、子どもの「なぜ」を少し明確にしてあげてください。
子どもはちゃんと考えを整理して伝えてくれます。そのあとは
「子どもの耳に親の声」状態に変えます。
「じゃあ、ほしいのはわかった、買おうか」となるかもしれませんし、「じゃあ、ほしいのはわかった、今度の誕生日に買おうね」と先の提案を受け入れてくれるかも・・・
そんな言葉のやり取りが生まれるようにしたいものです。
でもどうしても、どうにもならない時もありますが、そんなときは・・・
環境を一気に変えてします裏技です。
「〇〇はお誕生日に買うけど、今日は無理だね、そうだ! アイスを買いに行こう! 今日はそれでいこう!」と助走をつけ、一気に環境を変える技です。
つまり「子どもの耳に別の声(提案)(環境)」を上書きするようなイメージです。 でも忘れないでください。
我が子もそうだったように、約束はいつまでも覚えているものです。 子どもの記憶力はすさまじいものがあります。