簡単な言葉から見える心の在り方
これまでの記事にもあるように、育児において当たり前にあるものは「喜び」と「悩み」です。
この2つはある意味で共存関係です。
どちらかだけではなく、どちらも!です。
うまく悩みを喜びへ、時に喜びを少しの悩みで乗り越えていきたいですね。
さて、今日は・・・
子育てに大切な2つの捉え方、肯定と否定について考えてみます。
よく自己肯定感とか、自己否定感という言葉を耳にしたことがあると思います。
どちらかというと、自己肯定感はいいことで、自己否定は良くないと認識していないでしょうか?
その認識は決して間違いではありませんが、よく考えてみてください。
自分の今の頑張りや取り組みを認め、いいぞ! その調子だ!という状態が簡単にいうと肯定です。逆に駄目だ! 自分なんで非力だ!が否定です。
でも自分の非力さ、無力さ、失敗などの経験が、自分自身を大きく成長させていくものだったのではないですか?
1回転んで、2回転んで、また転んで7回も転んで、どうにか8回目に立ち上がることができた。そこに成長や学び、達成感があったのではないですか?
つまりこうです。
自分なんて・・・ 親として未熟だ!という一時の自己否定感が、大きな成長や自覚を生み出すということです。
だから自己否定感は決して悪いことでもなく、成長に繋がる原動力だともいえます。
思うような育児ができず、私自身の子育てが一番最悪で、顔つきも悪かった時、
自分にイライラして、自分の顔をふろ場でビンタを何度も何度もした経験があります。
駄目だ、だめだという自分を見つめることができ、もっと成長しなければと感じさせてくれたのは、子どもの一言でした。
「パパの顔、最近怒ってばかりだよ」 本当にこの一言には育てられました。 自己否定があったからこそ、そのありのままの自分を肯定し、更なる成長に繋げることができたのでしょうね。
どんな自分も肯定と否定の繰り返しながら成長するものです。