子どもたちの未来を守る ~親である時間~
数回にわたり、続けてきました「僕たちの理由」を今回から、
「親たちの理由」として、今度は親の立場として考えてみましょう。
親が子どもに声をかける時、よく使うフレーズは、
早くしなさい
急ぎなさい
いつまでかかるの!
また同じことをして!
このどれかは1つぐらいは使ったことがあるのではないですか?
決して一方的に使ってはいけないということではありませんが、
どうして親はそのように急かすような声をかけてしまうのでしょうか?
まず理由①
親のスピードに比べ、子どもは時間がかかる。結果として遅く感じてしまう。
理由②
親は何かと忙しく、次にすることが目の前に来ている。だから
焦ってしまい、子どもも急がしてしまう。
理由③
ただ単に口癖のように考えもせず、言ってしまう。
などでしょうか?
とすると、解決・解消する考え方はこうです。
解決①
そもそもスピードが違うと考え、先に子どもに取り組んでもらい、出来るタイミングを同じにする。
解決②
忙しく、急いでもらいたいときは、素直に「急いでる」ことを伝え、そんな時は大人がぱっとやってしまいましょう。そうすればイライラしません。
解決③
口癖は少々改善するには、時間がかかります。とすると言ってしまうことは避けられないとすれば、言い方を変えてみましょう。
「急ぎなさい」「早くしなさい」 ⇒ 「スピードアップ」
などです。伝えたいことは同じですね。 でも「・・・さい!」というちょつと強めの命令口調は確実に変わります。
ということは、受け取り方も柔らかくなるということです。
子どももゆっくり、じっくりすることが認められている一方で、親にも急がせてしまう理由があります。
でも急がせて、イライラしたり、ケガや事故が起きてしまうより、楽しく笑顔で終われるようゆとりを生み出したいものですね。
ゆとりは時間ではなく、考え方から生み出されるものです。
大人の都合は大人の都合。 子どもには子どもの都合があるものです。 そう考えることも「ゆとり」を生み出す秘訣です。