保育のプロ ~園長の専門性を考える~
よく子どもたちにこんな声をかけることがあります!
「走らずに、ゆっくり行こうね」
ということは、「走る」ことを予測した上で、ケガの予防や安全な移動のために声をかけるんです。
これは育児でも、保育でも同じです。
でもよく考えてください。
子どもはなぜ?走りたがるのでしょうか?
走ることに意味があるのでしょうか?
まず考えられるのが、移動先での活動イメージややりたいことを予測して、気持ちが溢れている状況であるのでは!ということです。つまり早くしたい気持ちの表れです。
事前に「歩こうね」と声をかけている時でも、よく歩きなんだけど走ることと同じぐらいの早歩きです。
ではどうすると、ちゃんとゆっくりと歩いてくれるのでしょうか? その答えは子どもたちの集団性にあると思います。
「早く行きたいけど、みんなで走ると危ないから先頭は先生が行くね。みんなはその後を歩いてきて! できるだけ急ぐから」だと全体的な一定スピードを意識できるので、その速さに合わせやすくなります。
一人の時でも相手のスピードを意識する方法として、手をつなぐという方法があります。
つまり子どもたちは走らないというスピードのイメージが個人により様々なので、集団的に「走らないスピード」を共有することが大切だということ何ではないでしょうか?
また「走らない」と言われると、走りたくなるのは、私たちもそうですね。
だから「これくらいのスピードで行こう!」のほうがイメージしやすいです。(ありさんのスピードとか、犬のスピードとか、カメさんとかですね。)