簡単な言葉から見える心の在り方
現在、様々な育児書があり、またインターネット上(このコラムを含めてですね・・)にも膨大な情報が溢れています。
そこから何かを得ようとすると、あそこには「こう書いてあった」でも「あそこには・・・」と混乱するケースもあることでしょうね。
今回は1つ1つの情報のよし悪しは別として、ある一つの大切な「物事の捉え方」についてお話させてもらいます。
例えば、勉強の点数がわかりやすいので例にだしてみますね。
ある子(いつも60点ぐらいが平均点な子)が国語の点数で
60点
を取りました。
ここでこの60点をどう捉えるかで、子どもに対する声掛けが大きく変わります。
「また60点・・・もっと勉強しないと、点数は上がらないよ」
「今回も60点取れたね、どうしたらもう少しあがるかな」
つまりこの60点を肯定的に捉えるか、否定的に捉えるかです。
私たちはどうしても目立つこと(課題、マイナス点)に注目しがちです・・・例えば10のうちで9問正解していても、間違えた1問を見てしまいがち・・・
できた9問をみることの方がもっと大切なのに!です。
特に子育てや人間関係において、目を向けて捉えるべきなのは、
できている部分、がんばっている部分
ではないでしょうか? いつまでも「できなこと」「できていないこと」にばかり目を向けていると、どうしても声掛けは否定的、圧力的、指導的になりがちです。
10のうち1つだけでも「いいこと」として捉える考え方を持ちたいものです。 そしてその1つは、別の言い方をすると、その子にとっての
希望
ともいえるのではないでしょうか?