簡単な言葉から見える心の在り方
子育てする上で、大切にしないといけない視点があります。
それは「今」と「将来」という視点です。
よく言われるのが、「将来」に困らないために、厳しく「今」しつけをしておくということです。
でもよく考えてください・・・
将来、どのように困るかは誰にもわかりませんよね。
例えば将来、困らないために英語の塾に行かせて、話せるようにするとします、でも本人は行きたくないのでなかなか身につきません。
その子が大人になった「今」、スマホで簡単に翻訳機能でほとんど困らない世の中になった。 でも本人はイヤイヤ英語をしていたので英語嫌いになった。
また将来、人との関係を良好に結べるように、「挨拶」「返事」「お辞儀」「礼儀」などを厳しく教えられた。
挨拶しなければ、「挨拶は!」と厳しく教えられるが、思春期になると、自分から全くしなくなった。
つまりこうです。
「将来を考える」より、「今を考える」ことのほうがいいんです。まず一瞬を大切に関わる、1分の時間の大切さを意識する、1時間の中に豊かさを入れ込む、1日の中に喜びを・・・
その「今」という瞬間が、少し先の「未来」へと繋がります。
将来を考えすぎて、無理に叱る必要も、怒る必要も、強制させる必要もありません。
今を考えて、受け止め、支え、そしてその子のやる気を引き出していきましょう。 それが「親」だからこそ、できる愛情の形です。