第115回「春のお彼岸」
こんにちは、西部霊苑です。
今回は「忌明けのお墓参り」についてお話をしていきたいと思います。
【忌明け法要とは】
仏教では人が亡くなった日から7週間、49日間は忌中として故人の冥福を深く祈る期間とされています。
この期間は、死者はあの世で極楽浄土へいけるかの裁きを受けたりしているとされており、遺族も祝い事、神社への参拝などを避けます。
忌明け法要とは四十九日法要ともいい、故人が亡くなった日を1日目とし、始めの7日目を初七日、14日目を二七日(ふたなのか)と7日ごとを中陰法要(満中陰)とし遺族は結婚や旅行など慶事をさけ、亡くなった方との死と向き合いながら悲しみを癒します。
49日目には無事忌明けしたことに対して、家族や親戚が集まりを持ってお寺で法要を行ったり、お経を上げてもらう、会食を持つなどで故人の成仏を祈ります。
【忌明けのお墓参り】
こうした忌明けに合わせ、遺骨をお墓に納骨する場合も多く見られます。
納骨の時期は特に決められているものではありませんので、こうした忌明け・四十九日法要前に納骨を行ったり、四十九日法要後、または百か日法要に合わせて納骨するなど時期は自由に決めることができます。
四十九日前、または忌明け・四十九日法要に合わせ納骨を行う場合、お寺や自宅で法要を行いお経をあげていただき、その後にお墓に納骨とお墓参り、またその後に集まった親族で会食を行うこともあります。
このように忌明け法要、それに合わせた納骨とお墓参りに参加する場合の服装は喪主は喪服、遺族は喪服、正礼装の場合が多く、参加者は喪服、または落ち着いた色の服装でも大丈夫かと思います。参加者として案内をもらった際、平服とされている場合は落ち着いた色の服装で参加するようにします。
雨の日などにはお墓参りも出来るように靴など安全な足元にも注意をしておきましょう。
【開眼法要】
開眼法要とは仏像などに魂を入れ目を開くことを言います。お墓を建立した際に初めにこれを行います。
お墓の開眼法要ではお経をあげてもらいます。
また故人が亡くなってから四十九日まで、自宅の祭壇に白木の位牌を安置していたものをお寺に納め、本位牌に変えることも開眼法要と言います。
それでは次回もよろしくお願いいたします。