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岩永和之プロは長崎文化放送が厳正なる審査をした登録専門家です

5)傘鉾奉納

岩永和之

岩永和之

テーマ:長崎くんち:西古川町

3)で、傘鉾について説明しましたが、追記です。

傘鉾の奉納について・・・

傘鉾御旅所
 「チリン・チリン~」と鈴(りん)を鳴らしながら町の行列の先頭で踊場場へ進む傘鉾・・・
この姿は、実に秋の長崎を彩るのにふさわしく 勇壮で、厳粛な雰囲気をもっています。

傘鉾持ちの歩き方

 1)鈴を鳴らしながら調子をとって歩く。
 2)踊り場での入退時の歩き方を「練り足」と言い1歩で1回鈴を鳴し歩く。
 3)道中では「摺り足」と言い2歩で1回鈴を鳴らし歩く。
 4)「駆け足(チョコ走り)」
 5)道中で他町の傘鉾や出し物とすれ違う際には鈴を全く鳴らさず歩く。
この歩き方4種、鳴らし方にも3種あります。

傘鉾奉納の進め方

(西古川町がお世話になっている中川組の流儀)

 1番 “諏訪入り”
鈴を鳴らしながらねり足で長坂の下まで進み、傘鉾を置きます。
お清めをした後、長坂の上の神様に向かってその場でゆっくり右に3回まわします。
神事において傘鉾は、神様によく見てもらい神様に興味を持ってもらえるようないい舞をして、
その傘鉾に乗っていただく。
その神様を町に連れて帰る重要な役割を持った“お披露目の舞”です。

 2番 “ちょこ走り” 
鈴をまったく鳴らさずに“ちょこ走り”と呼ぶ足運びで長坂の下まで進み、
小さく円を1回描いた後、1番よりも軽快な右回りのみ3回の舞を奉納し、
鈴を鳴らしながらすり足で戻ります。

 3番 2番よりやや大きめで、やはり右大回りのみで3回の舞を見せます。
傘鉾の神前での奉納は3番までは儀式です。

 4番 右に大回り1回、中心で右回り3回、左に3回、まわした後、
必ず最後は 右回り3回で舞は、終わります。
4番以降からは左回りも可能です。

 5番 3歩目位のその場で右1回回した後、大回りで右1回、
中心で右回り3回、左に3回、右回り3回で舞は、終わります。

 6番 退場
その後、退場の際 退場口付近のその場で右3回の舞を終え退場します。

 また、傘鉾組は、棟梁(紗振り)1名、持手5名、突上1名で構成されています。
中川組の流儀(中川棟梁より)

平成27年も傘鉾は、中川組 柳谷 宮本守 棟梁にお願いいたしています。
蛇足ながら、・・・「とうりょう」という漢字ですが、傘鉾は、「棟梁」で しゃぎり(商宮律)は、「頭領」という漢字を使用します。
次のコラムへ・・・・つづく

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