2)メッキ鋼板・・・トタン板
メッキ鋼板
このメッキ鋼板は何故開発されたのか、どういう風にメッキが開発されたのか知る必要があります。
極論に近いことを話させて頂きますが 昔、鉄板が主として使われていた時代 やはり、錆(さび)の問題で非常にこまっていたと思います。
そこで考えたのが、鉄板の表面にコーティングをすることでした。
現在でも使われていますが、コールタールなどの剥げにくい物で鉄の表面を覆っていました。
冶金学の発達により、鉄の表面にメッキ技術を施すようになり現在に至っています。
メッキとは・・・
メッキを漢字で記すと「鍍金」と書きます。
鍍金の目的は、高価な金や銀をなるべく有効に使うことです。
安価な素材の上を鍍金して、素地の腐食を防ぐために使われています。
また、金や銀は高価な上に柔らかいので、単独で使用しにくく、そのようなときは、銅の素地の上を金や銀で鍍金して使用しています。
江戸時代における彫金技術の一つに、素地の上に金や銀の薄い板をろうで貼り付ける「色絵」、ろうを使わずにかぶせる「うっとり技法」があります。
ブリキ板:錫メッキ鋼板
名称としては、非常にポピュラー過ぎ、誤って使用されることが多いようです。
ブリキ板とは、錫(すず)をめっきした鋼板のことです。語源はオランダ語の「Blikje」つまり「錫(すず)」からきています。
「錫」のことをブリキとオランダ語で言うことから、錫メッキをした板のことを「ブリキ板」と日本でよんだみたいです。
「錫」は、非常に安定した金属で、害が少なく かつては日常の食器等に使われていました。
また、ブリキのおもちゃと呼ばれるように、かつては玩具の主要な材料でもありました。
いまでも、缶詰など、常に水分と接触する部材に用いられるほか、瓶の王冠などに使われています。
似たような物で、混同されるトタン板がありますがメッキの種類が異なります。
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