メンター制度導入をはじめ、人が育つ組織づくりをサポート（3/3）

人材育成で企業の発展を後押しし、地元・長崎にも貢献したい

　出口さんは、大学卒業後、投資会社に長年勤めました。営業に約8年従事した後、管理部門で、営業から幹部までを対象にしたコンプライアンス研修に携わり、経理や総務など一通りの部門を経験しました。長崎にUターンし、地元の先輩が経営する介護サービス会社を手伝ったことが転機になりました。
　「総務部長として入りましたが、社内環境が良いとはいえない状況でした。前職の経験をもとに研修を行ったところ、一人一人が伸びていく姿を目の当たりにし、長崎では社員がきちんと学べる機会が少ないのではないかと思うように。人を育てることで、人口流出や経済活性化など、地域の課題解消に貢献したいと考えました」

　研修ノウハウなどを一から勉強し、2015年に会社を設立。「メンター制度」や「フライングカーコーポレーション」など新たな知識を深め、活動の幅を広げてきた出口さん。人材育成に悩む経営者に向けて、こうメッセージを送ります。
　「人が育たない原因を、『社員の責任』とみなしていませんか。問題の本質は社内の環境にあるという耳の痛い話にどれだけ向き合えるかが、解決のカギとなります。人材育成は売り上げに直結せず、効果が見えにくいので、重要だと思いながらも、具体的な行動に移せる経営者は少ないものです。人材育成に時間とコストをかけると、働きやすい環境づくりに直結し、ゆくゆくは企業の繁栄につながります。会社の発展に貢献する社員を一緒に育てましょう」

（取材年月：2024年2月）

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