メンター制度導入をはじめ、人が育つ組織づくりをサポート（2/3）

企業活動のシミュレーションから実践的に学ぶ「フライングカーコーポレーション」研修も

　出口さんは、新入社員や管理職向けの研修プログラム「フライングカーコーポレーション」も手掛けています。6人1グループで、航空機メーカーの社員として企業活動をシミュレーション。営業・工場長・設計など役割を分担し、受注から機体の納品、損益計算まで行います。体験を通して電話応対や訪問などビジネスマナーを学ぶ機会も。
　「部品の材料費や人件費といった必要経費を考えることでコスト意識を高め、メンバーが協力して結果を出すというチームワークの必要性も実感できます。〝利益が出ない〟など時には失敗も経験しながら、仕事への責任感につなげます」

　「なんとなく研修を受けて『よかった』と終わらせるのではなく、社内に浸透するまで精度を上げ、結果にコミットします」と強調する出口さん。これまで官公庁やIT、土木などさまざまな業界でコンサルティングを提供し、年間を通してや、リピートでの依頼が多いそう。
　「人の問題は、個々のスキルや意識ではなく、働く環境にも原因があることがほとんどです。現場の部門長や経営者に向けた説明会や報告会を行い、組織全体を同じ方向に向けることも大事にしています」

　仕事の醍醐味は、人が成長する姿を見ることだと言います。
　「最初は暗い表情で自分から発言できなかった方が、経営層に向けても自己主張し、活発な意見を出せるようになる、といった変化を見てきました。クライアントからも、『驚くほど成長している』『普段は聞けない社員の声が届くようになった』とよく言われます」

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