子犬の噛み癖のしつけについて
令和5年2月19日に実施されました第1回愛玩動物看護師国家試験におきまして、当院スタッフのうち今年度受験資格を有する3名が受験し、全員合格をいたしました。
合格発表は先週の3月17日にあったのですが、ニュースをみていても驚くほど話題になっていませんでした。しかしながら、これは動物医療(特にペットなどの小動物)にとっては重要なことであり、これまで動物病院の看護師資格は民間の専門学校の資格しか存在しなかったのですが、今回はじめて国家資格として創設されました。
資格創設の目的としては、主に愛玩動物(ペットなどの小動物)に対する社会の需要の動向に即し、動物看護職の知識・技術の高位標準化の推進のため、また適切な獣医療の提供体制の整備に寄与することとされています。
国家資格を取得することに伴い具体的な職務の内容もより高度な内容、例えば動物に対する採血やマイクロチップの装着、カテーテル設置なども看護師が行うことも可能となります。
病院としては、スタッフの獣医療の更なるレベルの向上をはかり患者様に対してより安心した治療を提供することを目標に、そしてこれまで必ず獣医師が行っていた採血などの処置を看護師ができることによる診察待ち時間の短縮も期待できます。また仮にスタッフが当院を退職した後でも国家資格を取得することにより、動物病院だけでなくその他動物関連の仕事への再就職がし易くなると考え、積極的に取得の推進を行ってまいりました。なにより当院で仕事をしてきたならば必ず合格をする、と。
この1年間、来年度受験予定の1名を含め全員で資格取得のため勉強を行ってきました。午前と午後の診療の合間に皆で勉強会を行ったり、勤務時間中にお互い予想問題を出し合ったり、私自身も質問を受けたり一緒に考えたりとしてきました。常勤2名は通常業務を行いながら、産休・育休明けの時短勤務の2名は仕事・家事育児を行いながらの勉強は本当に大変だったことだろうと思います。その努力が実り、受験した3名が全員合格をしたということをとても誇りに思います。
受験資格の1つに動物病院勤務が5年以上という項目があり、1名のみ今年度の受験ができず(入社7年目だが産休・育休期間がカウントされなかったため、試験申し込み時点で5年に数ヶ月足りなかった)ですが、他3名のサポートをうけ来年度には必ず合格すると信じています。
3名のスタッフは合格おめでとう、お疲れさまでした。あなた方がいてくれなければ、当院は成り立ちません。これからも患者様のためによろしくお願いいたします。
→ 国家試験の裏ばなしも少しだけ書きました。よろしければこちらからどうぞ