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コラム

子犬の噛み癖のしつけについて

長崎の動物病院

2014年11月2日 / 2016年3月18日更新

 今回は子犬の噛み癖のしつけについて書きたいと思います。新しくわんちゃんをお家に迎えた飼い主様からの質問で最も多いものの一つです。

 子犬の甘噛みが問題となるのは大体3ヵ月齢頃からが多いかと思います。この時期のわんちゃんは、離乳が終わり野生であれば自分の力で食餌を探す練習をする時期になります。従って、まず摂食本能で動くもの全てに反応してしまう頃であります。例えば、遊んでいる時の飼い主様の手であったり、歩いている飼い主様の服の裾であったり、おもちゃであったり、昆虫であったりと、とりあえず何でも本能で捕らえようとする時期になります。
 もう一つの理由としては、乳歯から永久歯への生え替わりの時期といったこともあげられます。噛むことにより乳歯が抜けやすくなり、永久歯へのスムーズな生え替わりを促すといった意味もあるといわれています。

 これらの理由から、3ヵ月齢頃からの噛み癖は問題行動ではなく成長過程における正常な行動といえます。しかしながら、この時期の噛み癖を放置ししつけをしない場合、わんちゃんが飼い主様とのコミュニケーションの方法として誤って認識してしまい、噛み癖がそのまま成犬となってからの問題行動となってしまうことも多くあります。もし成犬になったわんちゃんに本気で噛まれてしまった場合、たとえ小型犬であっても人間の指くらい噛みちぎってしまうほどの顎の力があるため、大事になってしまう危険があります。

必ずしつけをしましょう。

それでは具体的にどのような方法でしつけをするのが良いのでしょうか。

正解は、、、「ポイントさえ抑えれば、どんな方法でも大丈夫」です。

 今書店やインターネットなどで検索をすると、しつけの方法は数限りなく検索できます。ということは、「これをすればどの子もすぐ治ります!といった方法は無い」と、いうことの裏返しともいえます。これは人のお子様のしつけと同じかもしれませんが、今はわんちゃんもその子その子にあった方法があると考えられています。

抑えるべきポイントとは、

「しつけをする時は、①まず、怒られているということ・ほめられているということをおぼえさせた後に、②続けられそうな方法で、③その子に合いそうな方法で、④家族みんなが同じ方法で、⑤問題行動をしたら毎回必ず行う。」

上記のことを意識するとよいでしょう。

①はしつけをする前にまず、怒られていることとほめられていることをおぼえてもらう必要があります。
 初めてわんちゃんを飼いはじめた飼い主様の多くは甘噛みをされた時に「痛い痛い!」とか「こらー!やめてー!」など大きくリアクションをとってしまうパターンが多くみられます。これはしつけをする上で最も良くないことです。痛いといっても、こら!と言っても、名前を叫んでも、本人に怒られているという認識がなければそれはただの遊びになってしまいます。わんちゃんの気持ちになると、噛んだらば、大きな声で応えてくれ、リアクションをとってくれて、しつけというよりも遊んでいると勘違いをしてしまう可能性があります。

 怒られていることを教えるには、「バタバタ興奮させないように、ゆったりとした動きで、わんちゃんの目をしっかりとみながら、注意する言葉(ダメ・NO等)を決めて、できるだけ低い声で、力強く注意する。」を行って下さい。逆にほめられていることを教えるには、「できるだけ高い声で、大げさに相手をしながら、全力でスキンシップをする。(ご褒美用ドライフードを一粒あげるなども良)」

 動物行動学の基本で、力強い低い声でにらまれる→怖い、高い声で大げさにスキンシップもしくは美味しいもの→うれしい! となります。このことは人間でも本能的に感じられるので判りやすいかと思います。これは簡単に憶えてくれます。
これさえ出来れば後は簡単です。

②③の方法は何でも良いです。
 ほめてしつけることが合う子もいれば、怒ってしつける方がおぼえやすい子もいるかと思います。叱って噛むことをやめたらばほめながらご褒美ドライフードを1粒あげても良いでしょう。マズルをつかんで口を抑えて怒っても良いでしょう。大型犬であればおしりくらい多少たたいても全然平気です。人のお子さんのおしりペンペンと同じです。
(※ただしマズルをつかんだり、叩くといった行為はしつけをする場面とやり方、犬の性格によっては「手」に対して恐怖心をもってしまい逆効果になり、手に対して敵対心をもってしまう場合もあるため、注意深く見極めましょう。)

まずその子に合いそうな方法と、また家族全員が続けられそうな方法をいくつか試して探してみましょう。

④⑤は、しつけ方法が決まったらいざ実践です。
 ④は人によってしつけ方法が違ってしまうと、当然わんちゃんは混乱してしまいます。さっきはこの方法、今度は別の方法となってしまうと絶対におぼえられません。同様に⑤も同じ問題行動をしたのに、さっきはしつけされたのに、今度はしつけされない、となってしまうとやはり何が何だかわからないでしょう。
「全員が必ず同じ方法で、毎回必ずしつけを行う」ようにしましょう。


子犬のしつけは成長すればするほど性格が固まってくるため、早いうちからしっかりと行うことが重要です。
以上のポイントを意識ししつけをすれば、子犬の甘噛みは比較的早期に改善するかと思います。

がんばりましょう。



最後までお読み頂きありがとうございました。

平野町ペットクリニックホームページ

http://hiranotown-pc.com/

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