フィラリア症(犬糸状虫症)予防について①。実は猫ちゃんも要注意ですよ。
桜の花も色づき初め、今年もわんちゃんの健康を守るための予防の季節が訪れます。毎年この季節には特に想うことがあります。それは、全てのわんちゃんがフィラリア症予防やワクチン接種をするにはどうしたら良いのか、ということです。患者様によく頂く質問に、フィラリア症予防やワクチン接種は本当に必要なの?ということがあります。本当によく聞かれます。
勿論必要です。
昨年も当院でも、フィラリア症のわんちゃんや、ワクチンで予防できる病気の患者様が来院されています。フィラリア症にかかってしまったわんちゃんは、状況は様々ですが大変苦しくつらい思いをして亡くなっていくことが多くあります。治療が殆どできずに、本当に可哀想な状況で亡くなってしまうことも屡々です。また混合ワクチンで予防できる病気も同様です。
治療をしている最中、獣医師も動物看護師も、
(ただ予防をしていれば、この子はこんなにも苦しい思いをし、そして死んでしまうことは無かったのに、、、)
ということを皆一様に感じます。それに耐えきれずに仕事を続けられなくなる人間もいます。
お伝えすることがとても難しいことですが、毎年しっかりと予防をしている飼い主様にとっては、心配する必要はほとんど無いことです。感染してしまうリスクはほとんど無いと思います。これはただ予防をしていない飼い主にだけ伝えたいことだからです。
動物医療に携わっていると、動物に対する価値観は様々なことを感じます。しかしながら自分の眼前で息も絶え絶えで薄らぎゆくその眼でこちらを見つめられ、しかし現時点での獣医療の限界以上のしてあげられることが無い動物を看取るその時、これが自分の人間の家族だったら、ということを感じずにはいられません。
予防をしましょう。