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小島岳史プロはテレビ宮崎が厳正なる審査をした登録専門家です

ロボット支援単顆型人工膝関節置換術(UKA)を導入したお話

小島岳史

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UKA術中                 ロボット支援UKA術中


半分だけの人工関節(UKA)

主に傷んでしまった内側の半分だけ人工関節に交換しようとする手術です。最近になって、人工軟骨(ポリエチレン)の機能向上、手術技術の向上などもあり、全国的にも手術件数が増加しています。全置換術と比較し傷は半分程度で、さらに靭帯は温存されるので、侵襲が少なく自然な膝の動きも温存されます。その分入院期間も短く満足度も非常に高い手術です。デメリットは肥満体重の方にはお勧めできないことや、将来の再手術率が全置換術よりも10%程度高いことが挙げられます。人工関節の設置角度と膝のテンションのバランスが命の手術ですので、これも非常に繊細な手術といえます。当院では2022年11月からUKA専用の手術支援ロボットを導入し現在までに4症例経験いたしました。感想は・・・
まさに1mmにこだわる手術が可能となり、びっくりです。今まで手作業で行っていた骨切りがすべてロボット制御になることによって、もともと繊細な技術を持つ医師しかできなかったUKA手術がラーニングカーブ(習熟曲線)なく導入可能となります。当院では人工股関節(THA)・人工膝全置換術(TKA)にもロボット支援技術を導入しておりますが、UKA手術が最もロボットに頼る比率が多いです(90%以上と言っていいかも)。たとえばTHAにおいては受け皿である骨盤側のカップはロボット制御で手術できますが、大腿骨側のステム挿入は手作業となります。この場合はロボットに頼る比率は50%といったところでしょうか。

ロボット支援UKAがもたらすもの

当院では今まで膝の手術の選択肢として、関節鏡か人工膝全置換術(TKA)かの選択肢のみでした。その選択肢に当てはまらない患者様は関節注射や内服などで外来で粘るということが多かったです。ここにUKAの選択肢が加わることで、TKAするほど悪くないけど、関節鏡では治せないという状態の膝の患者様に適応が広がると判断します。ロボット支援UKAは日本ではまだ歴史の浅い手術方法にはなりますが、海外では10年以上の実績が積み重なっています。ご興味のある患者様は遠慮なく主治医にご相談ください。

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小島岳史
専門家

小島岳史(整形外科専門医)

医療法人社団橘会 橘病院

3D設計図と、それに連携して動く自動ブレーキ機能付きロボットアームからなる人工関節手術支援ロボット「Mako(メイコー)」を駆使することで、人工股関節置換術の精度と安全性を高め、患者を笑顔へと導く。

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