小豆色(あずきいろ)
桑の実色(くわのみいろ)
おはようモーニング!
今日11月16日は「いいいろの日」(良い色の日)として知られています。
この日は、愛知県の塗装店経営者や塗料会社・販売・メーカーの従業員などが集まり組織した「愛知昭和会」によって制定されました。
この会は、1973年の世界的な石油危機の中で発足した塗装・塗料に関する専門家の団体です。
11月16日という日付は、日本語の語呂合わせに基づいて選ばれました。「いい(11)いろ(16)」と読むことができるため、この組み合わせが「良い色」という意味になります。
この日を設ける主な目的は、日常生活における「色」の影響を再考し、塗装の美粧性、機能性、簡易性などを広くアピールすることです。
また、「いいいろ塗装の日」は、平成10年に社団法人日本塗装工業会が塗装業界のイメージアップと塗装の一層の普及発展を目的に、いいいろの語呂合わせで11月16日を「いいいろ塗装の日」と制定したと言う説もあります。
●日本の伝統色
今日の日本の伝統色は、桑の実色(くわのみいろ)です。
桑のみ色とは、日本の伝統色の一つで、その名の通り桑の実の成熟した状態の色を表しています。
具体的には、深い紫がかった赤色で、暗めのトーンが特徴的です。
この色は、日本の自然や文化からインスパイアされた色の中でも特に歴史的な背景を持っています。
伝統的な日本の文化では、自然界の色を生活の中に取り入れることが重視されてきました。
そのため、季節の変化や植物の成長など、自然の様々な現象が色名に反映されています。
「桑の実色」もその一例で、自然界の色彩を日常生活に取り入れる日本の美意識を象徴しています。
和服や染物、陶器、日本画など、様々な日本の伝統工芸品にこの色を見ることができます。特に和服では、この色の生地が使われることで、上品で落ち着いた雰囲気を演出することができます。
また、現代のファッションやデザインにも取り入れられることがあり、モダンなスタイルと伝統が融合した独特の表現を生み出しています。
この色は、黄色やオレンジ色との対比で使われることが多く、秋の季節感を演出するのにも適しています。
また、渋みのある色合いなので、成熟した大人の魅力を表現する色としても人気があります。
各塗料メーカーで作ります、一般社団法人日本塗料工業会発行の塗料用標準色見本帳、通称「日塗工(にっとこう)」で一番近い色は、85-30Pあたりでしょうか。
※日本の伝統色とは、日本の文化や歴史に根付いた色彩のことを指します。
これらの色は、伝統的な建築、着物、美術、花、風景など、様々な日本の要素に広く使われてきました。以下にいくつかの代表的な日本の伝統色を挙げます。
・紅色(べにいろ):深い赤色で、古くから日本の伝統色として重要視されてきました。着物や祭りの装飾、日本の国旗である日の丸の赤などにも使われています。
・藍色(あいいろ):深い青色で、日本の伝統的な染物である「藍染め」の色としてよく知られています。風景や自然の中に広がる深い青空をイメージさせる色です。
・白色(しろいろ):清潔さや純粋さを表現するために用いられる色です。日本の伝統的な神社や寺院の建築物や、和装の白無垢(しろむく)などでよく見られます。
・黒色(くろいろ):厳かさや深い美しさを表現するために使われます。伝統的な和服である「黒留袖」や、茶道の世界で重要な役割を果たす「薄黒(うすぐろ)」などがあります。
●七十二候
七十二候では、11月17日から11月21日頃を「金盞香 (きんせんかさく)」といいます。
「金盞花咲く」という表現は、実際には水仙(すいせん)の花が咲く時期を指しています。
水仙は大体11月半ばから3月頃に咲きます。
地域や気候によって多少の前後はありますが、水仙が咲くころは、寒さがまだ残る中で春の訪れを感じさせる時期です。
白や黄色などの可憐な花を咲かせることから「雪中花」という別名も。
冬の厳しい寒さの中でもすっと立ち上がって咲く姿は、楚々とした美しさがあります。
水仙は上品な香りとその凛とした佇まいから、お正月の花や茶花としても人気ですが、実は強い毒性があることでも知られています。
また、学名の「ナルキッソス」は、ギリシャ神話からの命名です。
泉に映った自分の姿に恋焦がれ、見続けていたら1本の花になってしまったという少年の名前から名付けられました。
その花が水仙であり、ナルシストの語源です。
●建築現場で使われるシーリング材の種類とは?
それでは続きをどうぞ!