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日髙一美

外壁材・塗料の専門知識に特化した外壁塗装のプロ

日髙一美(ひだかかずみ) / 職人

有限会社ピーテックカンパニー

コラム

強溶剤塗料?弱溶剤塗料?それって何?

2023年3月25日

テーマ:塗料雑学

コラムカテゴリ:住宅・建物



最近、住宅塗り替え現場に於いて弱溶剤塗料とよく耳にする様になってきましたね。

今回は、そんな弱溶剤塗料と強溶剤塗料の違いを解説していきます。

そんな訳で、水性塗料のお話はまた後日と言うことでお願いします。

弱溶剤塗料とは、簡単に言えば「弱いシンナーで薄めて使う塗料」です。

強溶剤塗料とは、こちらも簡単に言えば「より強いシンナーで薄めて使う塗料」となります。

殆どの溶剤系塗料は、缶から出してそのままの状態で塗ることは出来ません。

使用する時にシンナーで薄めます。

弱溶剤塗料のうすめ液は塗料用シンナーです。

塗料用シンナーは主にターペン、ミネラルスピリットなどの脂肪族の成分が用いられています。

強溶剤と比べてやや速乾性などの機能性は落ちますが、臭いも少なく、引火点も高いので安全性も高い優れた塗料と言えます。

ターペン可溶塗料、NAD型塗料、非水分散型塗料、と呼ばれることもあります。

一方、強溶剤塗料のうすめ液はラッカーシンナー、ウレタンシンナー、エポキシシンナーなどの樹脂成分にあった専用シンナーを用います。

このシンナーは主にトルエン・キシレンなどの芳香族という成分が用いられています。

工場の塗り床材など、耐久性や機能性がとても高いですが、臭いや環境への悪影響、引火性なども強いので、取り扱いには注意が必要です。

溶剤系塗料は大きくこの2つに分かれています。

最近は、戸建て住宅の塗装に強溶剤塗料が使われることは殆どありません。

強溶剤塗料は、重たい車や台車が走る工場の床や氷点下でも塗装が必要な現場とか、より強い密着力が必要な現場とかに使われます。

強溶剤塗料は溶解力がとても強いため、塗ったときに以前の塗膜を溶かしてしまう為、弱溶剤塗料や水性塗料などの塗り替えには強溶剤は使えません。(下地処理を行えば塗装可能な場合もあります)

強溶剤塗料用のシンナーは「VOC」と呼ばれる有害成分を排出するので、吸い込まないように注意する必要があります。

それでは動画でどうぞ!

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