洗朱色(あらいしゅいろ)
藤紫色(ふじむらさきいろ)
おはようモーニング!
今日の日本の伝統色は「藤紫色』です。
藤紫(ふじむらさき)とは、藤の花のような明るい青紫色のことです。
平安の頃より女性に人気の高い『藤色』と、高貴な色の象徴である『紫』を組み合わせた色名で、藤色よりも紫みが強い色になります。
藤紫が染め色として登場するのは江戸時代後期ですが、明治期の文学作品や美人画などに数多く見られることから、明治文化を代表する色名の一つといわれています。
また、『藤紫』は大正浪漫の女性を虜にしたことから『大正藤(たいしょうふじ)』とも呼ばれました。
七十二候では、11月27日〜12月1日を朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう)と言います。
七十二候が小雪の次候に変わり、冷たい北風が、木の葉を散らす頃となりました。
朔風とは北風のことで、木枯しを指します。
日本海を渡る時に水分を含んだ北風は、山地にぶつかり日本海側では多くの雪を降らせます。
そして、山を越えた太平洋側では乾燥した風になり、「空っ風」と呼ばれます。
「朔」という字は、「はじめ」や「元へ帰る」という意味でも使われますが、十二支を方角に当てると、子 (ね) の方角は「北」となり、子は干支の最初に位することから、やがて「朔」は「北」を指すようになりました。
葉を落とした木々の冬景色はどこか淋しげで、草木は一見枯れてしまったようにも見えますが、木の枝には小さな芽が出始めています。
土に落ちた木の葉は「望み葉 (のぞみば)」といい、土の中で肥料となり、めぐりめぐって春を迎える植物の栄養となります。
こうして草木は新たな季節に向けた準備を始めます。
年の暮れの贈り物
それでは続きをどうぞ!