深縹色(こきはなだいろ)
桔梗色(ききょういろ)
おはようモーニング!
今日の日本の伝統色は桔梗色です。
桔梗色(ききょういろ)とは、桔梗の花のような青みを帯びた紫色のことです。平安時代から愛されていた色名で、青紫の代表的な伝統色。
『宇津保物語(うつほものがたり)』や『栄花物語(えいがものがたり)』などの王朝文学にも名前が見られる秋を代表する色です。
桔梗色は平安時代は織色や重(かさね)の色目のみであり、染め色として使われるようになったのは江戸時代から。
また実際の花の色より冴えた青紫で、『菫色(すみれ)』よりも青味を帯びた伝統色として受け継がれてきました。
派生色には『紺桔梗(こんききょう)』『紅桔梗(べにききょう)』『桔梗納戸』『桔梗紫(ききょうむらさき)』などの色名が残されています。
重(かさね)の色目としては、「表・二藍(ふたあい)、裏・濃青」などがあり、秋に用いられていました。
桔梗はキキョウ科の多年性草本植物。
秋の七草の一つで、夏から秋にかけて青紫で星型の優美な花を咲かせます。
古くは「きちかう」と呼ばれ、万葉の頃より愛されてきました。
なお、桔梗のことを『万葉集』では「あさがお」と呼ばれていますが、現在の朝顔とは別種になります。
11月24日 今日は何の日
●鰹節の日
いい(11)ふ(2)し(4)】の語呂合わせにちなんで、鰹節のトップメーカー・ヤマキ株式会社が11月24日に記念日を制定しております。
現在多くの鰹節で使用されている、燻乾(くんかん)製法を考案したのは、漁民だった角屋甚太郎(かどや じんたろう)氏で、同氏は食べ物の保存方法が難しかった江戸時代に鰹を燻(いぶし)て水分を取り除き、良質なかつお節カビ(=菌)を付着させることで、悪カビの発生を防ぐ手法を見出しました。
燻乾製法は当時から大変重宝され、日本独自の出汁文化の原点と見る向きもあります。
また、鰹節の燻乾製法を考案した角屋甚太郎氏の功績を讃え、同氏の忌日となる10月28日はお出しの日として記念日に制定されております。
角屋甚太郎氏 忌日 宝永4年10月28日(新暦:1707年11月24日)
●オペラ記念日
それでは続きをどうぞ!