生壁色(なまかべいろ)
滅紫色(めっしいろ)
おはようモーニング!
今日の日本の伝統色は滅紫色です。
滅紫(めっし)とは、灰みのある暗い紫色のことです。
色名の「滅(めつ)」は、「けし」とも読み、赤みや紫みなどの色がとれて黒みのくすんだ色になるという意味で「けしむらさき」とも読まれます。
『延喜式縫殿寮(えんぎしきぬいどのりょう)』によれば、深滅紫・中滅紫・浅滅紫の3つに分けられていました。
紫草の根(紫根しこん)による染色は、低温で染める「紫」や「葡萄」のように華やかな紫になりますが、高温になるにつれ紫みが失われ、灰色がかった暗い紫色になります。
滅紫は紫根を90度以上の高温で染めたものです。
延喜式(えんぎしき)
延喜式とは、平安時代初期にまとめられた禁中の儀式や規則などを記した50巻にものぼる法令集。
三代格式の一つ。
延喜五年 (九〇五) 、左大臣藤原忠平らが醍醐天皇の命令により編集。
延長五年 (九二七) 完成。古代政府の根本法令を補う形で、その後発布された施行細則を集大成したもの。
「縫殿寮(ぬいどのつかさ)」の項目に、衣服や染色材料などについて詳細に記されている。
七十二候
七十二候が立冬の末候に変わり、水仙の花が咲き、芳しい香りを放つ頃となりました。
ここでいう「きんせんか」とは、春に咲くキク科の金盞花ではなく、水仙のことをさしています。
それでは続きをどうぞ!